高齢者を騙す新しい手口・80元(1,300円)で仕入れて3,980元(約70,000円)で売る

          (警察に取り締れた悪徳商品)

高齢者が健康食品を購入することは最近の流行です。ただし、残念なことに、ほとんど毎日のように老人が騙されています。最近も青島に住む60代の老人が保健食品に6万元(約100万円)も騙し取られ、激怒して半狂乱、絶望して海に飛び込んで自殺してしまいました。ポケットの中には遺書が残っていました。

だまされた老人のほとんどは最初に「無料」という言葉についつい誘惑されるようです。悪徳健康食品事業者は試食会などを開催し、お年寄りを惹きつけて卵、米、飲み物、櫛など単価の安いものを「無料」で配ります。有名な専門家を講師に招いた「無料」健康教室を開催したりして、お年寄りを惹きつけます。時には「無料」旅行を企画して、お年寄りをおびき寄せます。旅行の場合、悪徳業者自らが“業界の専門家”に成りすまして老人たちを信用させて何日もかけて洗脳することもあるようです。

多くのお年寄りは疑うこともせず、結局は騙されて、ほとんど効果のない安物(例えば仕入値80元/1,300円)を50倍もの高額(3,980元/70,000円)で買わされることになります。日本でのオレオレ詐欺・振込詐欺の中国版が健康食品詐欺と言えるかもしれません。深刻な問題となっています。