人民網日本語版
ストレスを発散するための「解圧館」という新たなスポットの人気が急上昇中だ。最近は北京、上海、広州、杭州などに、ゲーム、スポーツ、写真撮影などの娯楽を一体化した「解圧館」がひっそりと登場し徐々に発展している。「北京日報」が伝えた。
解圧館の前身は2008年の世界金融危機の頃に米国・サンディエゴに登場した皿をカベに投げつけてストレスを解消する「サラズ・スマッシュシャック」だ。モノを投げてうっぷんを晴らす「発散屋」なども、ここ数年の間に中国の一線都市で見かけるようになった。
ショート動画共有アプリの「抖音(TikTok)」やショッピング・交流プラットフォーム「小紅書」、口コミ投稿サイト「大衆点評」などのプラットフォームでは、ネットで人気のブロガーたちがさまざまなプログラムがあることを解圧館を勧める際の重点内容としている。解圧館では一体どんなことができるのか。北京市崇文門近くにある「奇葩解圧館」を取材したところ、300平方メートルに満たない店内に、アーチェリー、ボーリング、ウォーターベッド、出産体験、トランポリン、皿割りなど36のストレス軽減プログラムがあり、さながらミニ遊園地だ。
時間制限なく、入場券代わりのブレスレットを付けていれば1日に何度でも出入りできる解圧館は、料金は決して安くない。週末になると営業のゴールデンタイムを迎える。上述した解圧館の場合、週末や休日は入場券のオンライン販売価格が138元(1元は約17.8円)になり、平日より20元高い。大人1人と子ども1人の時間無制限セット入場券188元、子どもの時間無制限入場券88元もある。
解圧館を利用するのは「90後(1990年代生まれ)」や「00後(2000年代生まれ)」の若者が多い。店内では、ほとんどの若者が携帯電話で記念撮影をした。「かっこいい写真を取る」ことで「人気スポットに来た」証拠を残すことが実は「ストレスの発散」より重要だと話す人が少なくない。