人民網日本語版
2020年中国国際サービス貿易交易会で、男性の脈診をする中医学AIロボット。
水煮牛肉(牛肉の四川風唐辛子煮)、泡椒鳳爪(鶏の足の山椒漬け)、蒜蓉開背蝦(エビのニンニク蒸し)など、テーブルたくさん並べられた料理を見て、饒さん(85歳男性)はサムズアップしながら、「このロボットはこんなにたくさんの料理を作れるなんて、本当にすごい」と話していた。光明日報が報じた。
2020年中国国際サービス貿易交易会のサービスロボット展示エリアは連日、大勢の来場者でにぎわっている。饒さんが気に入ったこの料理ロボットは、同展示エリアの「人気者」になっており、常に人だかりができ、特に高齢者に人気だ。「僕も妻も80を過ぎた。料理を作ってくれる人をちょうど必要としている」と話す饒さんに、この料理ロボットはぴったりだ。
「一番小さいロボットは8000元(1元は約15.5円)ちょっとで、レンジほどの大きさのスペースに置くことができ、3000種類以上の料理を作ることができる」。スタッフの説明をずっとうなずきながら聞いていた饒さんさんは、「どうやって操作するのか?」、「他にどんな機能があるのか?」と質問を投げかけていた。そして、立ち去る前に、忘れないように値段をメモしていた。
ロボットというと、「若者に人気」というのがイメージであるものの、同イベント会場では、たくさんの高齢者がロボットに夢中になっていた。特に、家事や健康関連の機能を備えたサービスロボットが人気となっている。
一台のロボットが、両手を器用に使って、ペットボトルや空き缶、紙コップなどのゴミを掴み、分別してゴミ箱に捨てていた。これは、ゴミ分別ロボットで、ゴミ分別のルールが覚えきれないという高齢者の悩みを解決してくれる。
その近くのブースにもたくさんの高齢者が集まっていた。そこにはスマート検査ロボットがあり、中医学、精神・心理、健康・栄養の3分野の検査をカバーし、リモート問診機能も搭載されている。両手を指定の部分に置き、案内に基づいて舌を出したり、深呼吸をしたりすると、1分ほどで、骨密度や脈拍、血圧などの検査結果が出てくる。
その他、卓球ができるロボット、デリバリー配達ができるロボット、整形外科の手術ができるロボットなどもある。