病院4回…でも検査できず 新型肺炎 不安の声

フジテレビ / 半月文摘周刊
 

感染の広がりを受け、不安の声も広がっている。

新型コロナのウイルス検査を受けるには、複数の条件がある。

発熱が続くものの、検査を受けられないでいる女性を取材した。

埼玉県在住 女性(30代)は、「(病院は何軒回った?)病院はあわせて4軒回りました。保健所も2回行きました」と話した。

埼玉県に住む30代の女性は、2月10日から37.5度以上の発熱が14日間続き、この間、新型コロナ感染を疑い、あわせて4つの病院と保健所を回った。

しかし、ウイルス検査の対象者について、厚生労働省は、37.5度以上の発熱のほか、入院が必要な肺炎症状がある場合などとしていて、女性はこの条件に当てはまらないため、検査を受けられなかった。

女性は、「(新型コロナの検査用に)のどの粘膜もとったんですけど、ずっと待っていたら、『やっぱり入院できませんし、検査もできません』と(言われて)、子どもと初めて、こんなにわたしと離れ離れになる。『ママは、熱は大丈夫?』って(電話で)毎日聞いてくる」と話した。

女性は、検査の条件があることに理解を示しつつも、「周りにも迷惑をかけないで済むので、検査ではっきりさせたい」と切実な実情を訴えている。