11月23日、中央政府規律委員会は、2019年上半期だけで汚職検挙数が全国で160.9万件、うち立件された事案が31.5万件、処分された役人の合計は25.4万名、そのうち高級官僚が2000名、省政府の幹部クラスも20人含まれることを発表しました。
最近の傾向としては汚職官僚が自主的に出頭する案件も増えているようです。今年2月に公表された中央政府規律委員会の報告によると、2017年10月の中国共産党・第19回全国代表大会以来、5000人余りの党幹部が自主的に出頭しており、今年もその傾向は続いているようです。2019年上半期、共産党幹部の汚職規定を定めた「中央八項規定」に違反した事案は26,341件、37,207人が処分され、そのうち26,234人はさらに党紀政務違反で処分されました。
また、中央政府追逃弁公室(逃亡犯の追跡部門)が発表したデータによると、2014年から今年5月までに、汚職事件で逃亡した容疑者5974人を検挙、そのうち共産党員と国家公務員は1,425人、賄賂等不正蓄財した142.48億元(おおよそ2,200億円)が没収され、長期間逃亡していた汚職容疑者も相次いで逮捕されました。