海南省・警察に突然長蛇の列、ネット詐欺容疑者が続々出頭、ネット自首まで

 今年2月、海南省の公安当局に通信ネットワーク詐欺犯299人が一挙に自首・出頭する事態が発生しました。この2ヶ月後も同じような「奇観」が海南省・儋州で再現されました。

 4月18日の夜から4月19日の未明にかけて、海南省儋州の警察当局は警察官1500人以上を投入し、電信ネットワーク詐欺犯の一斉検挙を行い197人の電信ネットワーク詐欺容疑者を逮捕しました。

 さらに20日未明、儋州の警察当局は儋州電信詐欺逃亡者110名のリストを広報で公示しました。広報には“賞金”も合わせて公示されており「警察に情報を提供し、容疑者1名の逮捕に協力した場合」賞金3万元(約50万円)「警察へ直接、容疑者1名を突き出した場合」賞金10万元(約160万円)が支給され、賞金は最高50万元(約800万円)まで設定されています。警察広報には、容疑者に対しても「期限内に自首・出頭した者には処罰を減じ、期限後逮捕者には加重厳罰」とも公示されました。

 この効果があってか当日の20日20時までに容疑者53人が出頭し、さらには海南省外にいた容疑者には、自分を自分で撮影して動画の形で“期限内”出頭したものもいたようです。ネットで詐欺して、ネットで自首。ネット社会・中国とどまるところはなさそうです。

(列に並んで出頭する容疑者)