中国人民銀行は最新の個人信用情報システムのテスト運用を始めました。これからは、ちょっとした不誠実な行為も深刻な影響をもたらす可能性が出てきます。
ローン債務不履行などの金融情報は当然ですが、最新システムでは、水道料金未払い、税金未払い、民事訴訟歴、強制執行歴、行政処分歴、リスケ履歴、営業資格剥奪履歴などの情報が網羅された「個人信用情報報告書」が出来上がります。報告書は個人の信用状況がつぶさに反映されています。個人の信用状況がより的確に反映され、金融機関の信用管理はますます精度を増し、リスク管理は徹底され、信用リスクを格段に逓減することが可能となります。
個人がローンを申請する時、住宅ローン、車ローン、消費者ローンに関わらず、金融機関はまずこの「個人信用情報報告書」をチェックします。報告書にネガティブな履歴が記載されると、信用に影響を与える可能性が大、要はローンが通りません。
つまり、最近まで中国では「午前中に離婚しても、午後に家を買うこともできる」とも言われたのですが、それは過去のことになったと言えます。もし、夫婦どちらも別々に金を借りていると、どちらもきちんと返済していようがいまいが、夫婦それぞれの信用報告書には、相手の借金の額も掲載されることになります。中国は夫婦別姓が基本ですが、借金は違うようです。財布だけは、いやがおうにも、仲睦まじく。。。