（雲南と貴州2つの省の境に位置する北盤江大橋）
「橋」というものは普通、川か海（海峡）に架かっているものです。しかし、ここで紹介する北盤江大橋という中国の橋は大峡谷の断崖絶壁に建設されています。北盤江大橋は雲南と貴州2つの省の境に位置していて世界で最も高い橋と呼ばれています。雲南省と貴州省は合計10.28億元を投じて北盤江大橋を開通させました。橋は全長が1314.4メートル、橋面から谷底までの深さ（垂直高）は560メートル、200階建物の高さに相当します。
（北盤江大橋）
この山岳地帯は鍾乳洞や亀裂も多い事から、地盤沈下も想定し橋面の高さを持続的に（釣り橋のジャッキアップ）調整しなければなりません。北盤江大橋が開通したおかげで、これまで車で５時間掛かっていた雲南省の宣威市から貴州省の六盤水までがたった1時間足らず、４時間も短縮されました。雲南省から貴州省へ、貴州省から雲南省へ、多くのドライバーが我先に北盤江大橋の走り初めを済ませました。
（北盤江大橋）
ただし、底まで深さ560メートルもある橋の上を走るドライバーにとって、それ相当の心理的ストレスがかかっても当然。200階建物の屋上を走るようなものですから、高所恐怖症のドライバーでなくとも、しっかり前だけを見て走り抜けた方が良さそうです。もちろん安全運転で。
（北盤江大橋）
