中国で、だた一匹のメスのスポットカメ、人工授精後に死亡 世界で残りのは3匹

 このほど、中国でたった1匹のメスのスポットカメが蘇州の動物園で5回目の人工授精後に死亡した。世界で最大の淡水カメは最も希有な動物と言われ、世界で3匹しか残っておらず、中国に1匹、ベトナムの東莫湖に2匹が生息するのみとなった。

 スポットカメは年に2~3回産卵する。これまで湖南省長沙の動物園からオスが飼育されている蘇州の動物園にメスを移して4回の人工授精を試みたが全部失敗。専門家は、採卵が困難、クローン技術も未熟だからと指摘する。今回、死亡したメスのスポットカメの年齢は90歳を超えている。蘇州動物園のオスのスポットカメは100歳前後と推定される。

 スポットカメは背甲は1.5メートル、体重115キロ。長江流域(銭塘江、太湖)と雲南の紅河流域に広く分布していた。しかし、2006年から、紅河流域でスポットカメが発見されたことがなかった。