新エネルギー大型車両の開発を加速するSANYの試験センターが世界初公開

中国長沙市, 2023年6月16日 /PRNewswire/ -- SANYグループ(以下、「SANY」)は、中国中部の湖南省省都、長沙市を拠点とするSANY新エネルギーエンジニアリング車両試験センター(「センター」)が操業を開始したと発表した。1億元を超える総投資額で、世界初となる、様々な最先端の設備を備えた、バッテリー駆動型エンジニアリング車両の開発に焦点を当てており、中国国内で最も包括的な試験拠点となっている。

SANY New Energy Engineering Vehicle Testing Center
SANY New Energy Engineering Vehicle Testing Center

100エーカーの面積におよぶ同センターには屋内実験室と屋外テストサイトがあり、20台の車両の性能と信頼性を同時に評価することができる。センターには、モーター、バッテリー、電子制御(HIL)、ハイブリッド、水素燃料、バッテリーセル、電気駆動車軸などの技術に重点を置いた、一連の専用試験装置も備わる。

同センターは、20台以上の最新鋭の電動テストベンチを誇っており、SANY製新エネルギー車で100以上のテストを実施している。センターの中核となるのは、120,000Nの牽引力を持ち、35トンの車軸荷重を支えることができる、その丈夫なシャーシダイナモメーターだ。また、車両全体試験用の極限環境室も設置し、その容積は、2,500m³を超える。-45℃〜70℃の温度範囲での試験を実施でき、包括的な評価を行うため、太陽光シミュレーションシステムも設置された。

同センターのユーリガン副所長は、「SANYはテストハブで、低炭素経済への世界的な移行を支援する道の開拓に努めている。技術的信頼性を高め、バッテリー駆動型エンジニアリング車両での市場性のあるイノベーションを促進したい。」と語った。

SANYが中国の電動化市場をけん引

2022年、SANYは、1,000台以上の電動クレーンの販売、電動大型トラックの年間販売選手権での優勝、1,300台以上の電動ミキサーの販売などの複数のマイルストーンを達成し、中国の電動化市場の主要な存在となっている。また、SANYは、業界における主要な地位を維持し、新エネルギー分野で増大する試験ニーズを満たすよう、新しいエネルギーエンジニアリング車両試験場を建設する計画を進めている。

さらに、SANYでは、製造戦略を最適化して企業の持続可能性を拡大するためのデジタルイノベーションを推進している。SANY第18工場では、定期的な市場の逆風に対処するために、AIと産業用IoTを搭載した自動生産システムを採用しており、その結果、生産能力が123%、そして生産性が98%向上して、製造単価が29%削減した。

SANYの詳細については、http://www.sanyglobal.comをご覧ください。