米NYタイムズ「NYの新型コロナウイルスは欧州由来が中心」

人民網日本語版

米ニューヨーク・タイムズの8日付の報道によると、ニューヨーク州では3月1日に初めて確認された新型コロナウイルス感染だが、数週間前の2月中旬までにニューヨーク市内で感染が広まっており、ウイルスはアジアではなく主に欧州の旅行者によって持ち込まれた可能性があることが最新の遺伝子研究で分かった。中央テレビが伝えた。

研究者は、数多くの新型コロナ感染者から採取した検体の遺伝子配列を解析し、感染が爆発的に広がった過程を追った。

「ほとんどのケースが明らかに欧州由来」と語るニューヨークのマウントサイナイ医科大学の遺伝学者・Harm van Bakel氏は、研究報告を他の研究者と共同で作成し、同業の別の遺伝学者の審査を待っているという。

研究対象となった患者は異なるものの、ニューヨーク大学・グロスマン医学部の遺伝学者らも、驚くほど類似した結論に至っている。2つのチームは3月中旬から、ニューヨークの感染者から採取した新型コロナウイルスの遺伝子を分析している。

研究は、もし早期に検査を積極的に実施していれば、水面下でのウイルス伝播を早く発見できた可能性があることを示している。イタリアがロックダウンを始めたのは2月下旬になってからだった。そして、米国のトランプ大統領が大半の欧州諸国からの入国禁止に踏み切ったのは3月11日のことだった。しかし、ニューヨークではその時、すでに感染の拡大が始まっていた。