人民網日本語版
2019年に80万ヘクタールで耕地を森林、草原に戻すプロジェクトを完成
資料写真、上海市青浦区青西郊野公園の景色(2019年11月30日撮影・鐘鑫旺)。
3月12日は中国において42回目の植樹の日。全国緑化委員会弁公室が11日に発表した「2019年中国国土緑化状況公報」によると、2019年、中国では国土の緑化が進み、造林面積は通年で706万7000ヘクタール、森林の育成面積は773万3000ヘクタール、草原改善面積は314万7000ヘクタールに達した。人民日報が報じた。
現時点で、中国全土の森林カバー率は22.96%、森林面積は2億2000万ヘクタールに達している。
2019年、耕地を森林、草原に戻すプロジェクトが実施された土地の面積は80万3000ヘクタール、砂漠化防止が実施された土地の面積は226万ヘクタールに達し、砂漠化した土地の面積は連続で減少している。中国全土の湿地の総面積は0.53億ヘクタールを安定して保ち、湿地保護率は52.19%に達している。都市部と農村部の緑化一体化の実施も加速し、中国全土の国家森林都市は194都市、都市の緑化カバー率は41.11%に達した。第一陣の国家森林郷村に認定された村は7586ヶ所だった。中国全土で森林旅行に出かけた人の数は前年比12.5%増の延べ18億人で、社会への経済効果は約1兆7500億元(1元は約14.9円)に達した。貧困人口として登録されている約100万人が、生態森林保護員に選ばれ、300万人が安定して所得が増加し、貧困を脱却した。
2019年、中国では、国家地質公園が新たに8ヶ所設置されたほか、1ヶ所が世界自然遺産に登録され、2ヶ所が世界地質公園となった。第2回陸生野生動植物資源調査を展開し、43プロジェクトにより、動物49種類、植物300種類以上の調査を行った。
現在、中国全土の森林の炭素貯蔵量は年間89億8000万トン、水源涵養は年間6289億5000万立方メートル、固定土壤は87億4800万トンに達している。その他、森林をめぐる違法行為の取り締まりも全面的に実施され、2019年に摘発された森林資源破壊行為は7万2517件、各種林業をめぐる違法行為は13万5600件、各種草原をめぐる違法行為は約3500件だった。また、鳥類などの野生動物資源の破壊、象牙などの野生動植物の密輸などの違法行為、犯罪も厳しく取り締まった。