蔓延続く新型肺炎、感染源をめぐった非難よりも予防・抑制が急務

CRIニュース
 

 新型コロナウイルスの感染が世界で蔓延が続く中、世界保健機関(WHO)の最新データによりますと、中央ヨーロッパ時間4日10時までに、中国以外の76カ国で新型コロナウイルスの感染者が1万2668人確認され、死者が214人に上りました。前日に比べて新たに2103人の感染が報告され、感染が確認された国の数も新たに4つ増えました。

 中国以外での感染者数が急増していると同時に、一部の国では感染源不明の感染例が報告されたことにも不安が集まっています。米国を例に挙げれば、既に感染ルートが不明な感染者が4人報告されており、いずれも感染地への渡航歴もなければ、感染者との接触もなく、互いにも遠く離れています。

 現在、感染源の特定が全世界の科学者に突き付けている難題です。WHOは2月11日にジュネーブで、著名な科学者、公衆衛生機構の関係者、衛生担当官僚など主な機関の関係者を招集したグローバル会議を開き、新型コロナウイルスの感染源などの問題について議論を行いましたが、結論には至っていまんでした。

 感染源についてまだ定説がない今、感染のさらなる拡大をくい止め、より多くの命を救うためにも、重要なのは如何にして予防・抑制に注力することです。

 中国で9日間にわたって実地調査を行なったWHOの専門家グループは、中国の経験は世界にとって参考にすべきものがあるとしました。WHOのブルース・エイルワード事務局長は、手洗い、マスクの着用、他人から一定の距離を置くことなどを実施し、それぞれの土地に見合った封じ込めの措置と現代的な科学技術を持ち合わせる方法が、「現在唯一知られている、実証された成功した対策だ」と指摘しました。