いまどきの若者には“健康オタク文化”なるものが広がっているようです。ネット社会型・オタク・・・健康オタクは2日間丸々外出しなくても平気です。一日中、家にいてドラマやバラエティを追いかけていても大丈夫。フィットネス・アプリをフル活用すれば、健康なのだそうです。食材を買いに出ず、外食に出かけなくても健康。食事はアプリで出前で大丈夫。と言うのも注文は健康サラダと体に良い串焼き、体に良いものだけに限定・・・・だから、家にいても全然健康、大丈夫。これが健康オタクの理想的な日常生活スタイルなのです。
ただし、ほとんど家にいる健康オタクの若者も、ひとたび自分の好きな“オタク・ネタ”が来ると、何処にでも鳥のように飛んでいきます。オタク・コミケ、オタク・音楽祭、オタク・ネットカード、オタク・ファンの集い・・・同じ趣味、同じ嗜好、同じ考え、要するにオタク仲間が集うところだけには日頃、自宅・自室で鍛えに鍛えた健康オタク全開で飛んでいきます。
実は、このような健康オタクの若者は最も騙されない消費者、もしかすれば最も賢い消費者なのかもしれません。高いから買う?逆に、安いから、買う?有名ブランドだから買う?有名人が宣伝しているから買う?有名人が持っているから買う?逆にレアものだから買う?いいえ買いません! 一言で言うのは難しいのですが、目新しさ・ユニークさ・高品質こそが、このいまどきの若者層を感動させることができるのです。
いまどきの若者は「面白い!or面白くない!」を基準にしていて、独創的で良質なコンテンツや製品であれば、高くても評価し購入することも多いのです。例えば「95年以降生まれ白書(いまどき白書)」によると“いまどき世代”は自分の趣味だけにおカネを使いたいと考えているようです。芸能人に対しても、これまでのように芸能ゴシップなどを追っているのではなくなってきています。自分がこれと決めた芸能人と実際に交流することで“自己実現”を目指しているようです。そのためにも、日頃は健康オタクで体を鍛えてオカネを貯めて、飛んでいって一気に使ったって平気、満足とのこと。彼らの需要は驚くほど細分化、供給サイド・メーカーサイドにとっては頭の痛い話かもしれません。そもそも、一日中家にいて健康オタク!? おっちゃんにはさっぱりわからない・・・