最近のプリンストン大学の調査によると中国の「海帰」(海外の大学に留学して中国にもどってきた人)が就職希望の企業に履歴書を出しても、インタビューに進む可能性は中国国内の一般大学卒業生よりも低いとのことです。
プリンストン大学のMingyuChen博士の調査研究によると、中国国内大学の卒業生が採用される可能性が米国の名門大学を卒業した「海帰」よりも高いとされています。博士が中国の企業260社の採用担当者にアンケート調査を行ったところ80%もの採用担当者が「中国の大学を卒業した学生を採用したい」と回答しました。その理由として35%の採用担当者は「アメリカの名門大学卒業生は“売り手市場”でしょうから転職しやすく、うちで採用しても定着しない。」としています。
近年の中国経済の成長に伴い、海外留学組の8割以上が就職するために中国に帰国しています。中国教育部によると、2018年、海外留学生総数は66.21万人、そのうち帰国した留学生は51.94万人です。しかし帰国後の待遇は彼ら留学組の期待には合わないようです。「海帰」の8割が「給与が予想より低い。与えられた職務が自分の経験や技能と合わない」と不満タラタラのようです。
待遇面からは「海帰」のうち7割弱は月収6000元以上(所得税納税前)を貰っていますが、このことが月収6000元にも達しない「海帰」が3割強もいることと同意です。「海帰」の8割が年俸20万元(約320万円)を望んでいますが、実際には6割以上の「海帰」は年俸10万元(約160万円)にも達しないのが現実です。厳し〜い。それでもめげずにボーイズ&ガールズ ビー・アンビシャス。一回きりの人生、どんどん留学して見聞を広めましょう!