広東省、「新生児・ヒト遺伝子編集事件」の調査結果を公表

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2018年11月26日、南方科技大学・賀建奎研究チームは「遺伝子を編集した新生児が誕生した」と発表。その後、広東省は調査チームを結成し、「新生児・遺伝子編集事件」として違法性の有無を調査を行った。

広東省調査チームによると、この事件は「南方科技大学賀建奎教授が個人的名声を得るため、無許可で研究プロジェクトチームを組織し、所轄の監督を故意的に避け、研究資金を調達し、法律で禁止された生殖目的のヒト胚遺伝子編集研究を行ったもので、違法性があると結論付けた。

賀建奎教授は、2016年6月から海外の研究者を含めたプロジェクトチームを結成し、安全性や有効性に欠ける技術を用いて、生殖目的のヒト胚遺伝子編研究を行っていた。

また賀建奎教授は、2017年3月から2018年11月にかけて、偽造した倫理審査書を利用して、8組のボランティア夫婦を募集し、実験に参加させていた。研究スタッフに命じ、血液検査をして、遺伝子を編集した人間の胚を母体に移植させた。結果、2名の妊婦が妊娠に至り、そのうち1人は双子の女児を出産した。

広東省調査チームは、賀建奎教授及び関係者は、法に則って厳正に処分されるとし、公安当局と協議に入った。双子の新生児に関しては、広東省と国の医療当局とで医学的な観察とフォローアップなどを行うとしている。

(参考写真:賀建奎教授)