現金を持ち歩く機会がすっかり減り、スマホなどで支払いをすることが広がった中国。ちょっとして操作ミスで、とんでもない事態を招くこともある。14日午後、中国東北部、大連市内のスーパーマーケットで酒に酔った男が一本22元(約350円)の中国で好まれるアルコール度数の高い、蒸留酒、白酒を2本買った。
レジに寄ってアリペイで支払おうとするときに、2本で44元払うべきところ、金額ではなく、間違って自分のアリペイのパスワード195818を入力してしまった。日本円に換算すると約315.2万円、日本でも東京都心を外れれば家族で住めるマンションが買える額だ。
男は翌朝、目が覚めて、酔いもすっかり覚めていたのだろう、スマホの画面を見て、昨日酒を買ったスーパーに血相を変え駆けつけた。驚いたのは従業員も同じ。
男から事情を聞くと、男とともに銀行へ急ぎ、窓口で事情を説明した。最初は何のことかといぶかった銀行の担当者も入力の間違いであることが理解でき、正しい支払い額に訂正してくれた。もちろん、巨額の支払額は男に返還された。もちろん、アリペイでである。