南極永久空港、中国が初建設へ

中国第35回南極科学観測隊が月2日、極地観測船「雪竜号」に乗り南極に向かう。今回の観測の重要任務の一つとして、南極「中山基地」から28キロ離れた氷床に、中国初の南極永久空港を建設することだ。

国内の空港と比べると、この建設予定の空港は大規模とは言えない。しかしそのナビゲーション、通信システム、気象保障システムなどをめぐり、厳しい条件が突きつけられる。気象保障問題を解消するため、中国は3年前に候補地に自動気象観測基地を設置し、気象関連情報を蓄積していた。新空港の建設は、中国初の極地用固定翼機「雪鷹601」が南極の空の母港を持つことを意味する。