中国ブランドにコラボブーム

ここ数年、中国ブランド製品が業界の枠を超えた協力を模索するようになった。さまざまなブランドのコラボレーション事業が現れては消えていき、まだ大きな波は起こせていないが、中には思いがけず成功して人気商品が生まれたケースもある。

中国製品のコラボブーム到来 白酒から香水、唐辛子みそからスウェット、白ウサギキャンディから口紅。旺旺のコラボ服の即日完売の背景には、ますます多くのブランドがこのブームに参入し、日用消費財(FMCG)産業の参入者が特に多い。

このブームを最も早くから牽引してきたのはカクテルの鋭澳(RIO)ブランドを擁する鋭澳鶏尾酒と花エキスブランドの六神花露水だ。今年6月、鋭澳と六神はカクテル商品・RIO六神カクテルを数量限定で発売し、5千本がわずか17秒で完売した。

コラボは注目を集め、話題になることから、またたくまに多くのブランドがこの分野に乗り出してきた。家禽類加工製品の周黒鴨は化粧品の御泥坊とダブルネームで「小拉吻咬唇膏」という名前の口紅を売り出し、化粧品の美加浄とミルクキャンディで有名な大白兎奶糖も口紅を打ち出し、広東料理レストランの福臨門はクレンジングオイル等、ネットに出るとすぐに売り切れ、一時は価格が2倍につり上がった。

中国ブランドのコラボ商品が猛烈な勢いで次々に登場したが、実際の効果はブランドによって異なる。RIO六神カクテルは発売から4ヶ月以上経った今でも人気が続き、淘宝(タオバオ)では空き瓶が300元以上で取引されている。

さまざまな中国ブランドのコラボ事業の中で、成功の主な原因はこれらのブランドが中国国民の心の中にある昔からなじみのブランドだったからだ。ECプラットフォームの関係責任者は、「国民的ブランドは消費者の心の中で根強く深い印象があり、この印象を打ち破り、新たな革新やオリジナル要素を加えることで、意外性が生み出される」と説明する。