COP28 UAEで開催されたZayed Sustainability Prize授賞式で受賞者11人を表彰

アブダビ, アラブ首長国連邦, 2023年12月5日 /PRNewswire/ -- アラブ首長国連邦(UAE)の持続可能性と人道主義の先駆的な国際賞であるZayed Sustainability Prize(ザイド持続可能性賞)が1日、エキスポシティ・ドバイで開催された国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)での式典で、UAEのムハンマド・ビン・ザイド・ナハヤン(Mohamed bin Zayed Al Nahyan)大統領から受賞者に授与されました。

Zayed Sustainability Prize Awards Ceremony
Zayed Sustainability Prize Awards Ceremony

授賞式には多くのCOP28出席の代表団長、閣僚、政府高官、受賞者、最終受賞候補者らが出席しました。

大統領は受賞者を祝福し、持続可能性を促進する努力を賞賛し、この分野での重要な貢献を続けるよう激励、建国の父「シェイク・ザイド(Sheikh Zayed)」こと故ザイド・ビン・スルタン・ナハヤン(Zayed bin Sultan Al Nahyan)が築いた基礎である持続可能性の確立された遺産をUAEは着実に構築していくことを強調しました。この点に関して大統領は、持続可能な開発を推進し、人類に奉仕し、革新者、起業家、若者が地球に肯定的な変化をもたらすために積極的に貢献できるようにする上で、Zayed Sustainability Prizeの重要な役割を強調しました。

この賞は、健康、食品、エネルギー、水、気候関連の課題に取り組む中小企業、非営利団体、高校を表彰することで、UAE建国の父ザイド・ビン・スルタン・ナハヤンの功績を称えるものです。15年を超えて106人の過去の受賞者を通じて、この賞は世界中の3億8400万人の生活を変えてきました。

今回の受賞者11人は、一流の審査員団が9月に選出しました。審査員団は、各被推薦者の貢献と、健康、食品、エネルギー、水、気候変動対策、「国際高校」の6部門にわたって影響力があり、革新的で刺激になるソリューションを提供する取り組みを厳正に評価しました。

持続可能で人道的な開発促進への取り組みを強化するため、Zayed Sustainability Prizeは基金を360万米ドルから590万米ドルに増額し、即時発効する予定です。

Zayed Sustainability Prize事務局長でCOP28議長でもあるスルタン・アフマド・ジャベル(Sultan Ahmed Al Jaber)産業・先端技術相は次のように述べました:「UAEは本日、健康、食料、水、エネルギー、気候変動対策部門の優れた受賞者に各100万ドル、「国際高校」の受賞者に各15万ドルを贈って気候変動と闘い、脆弱な地域社会に力を与える献身的な取り組みを再確認します。この多額の資金は、世界中、とりわけグローバルサウスで革新的なソリューションを拡大し、転換的な進歩をもたらすのに役立つでしょう」

「Zayed Sustainability Prizeの15周年が終わりに近づき、私たちは包摂的な持続可能な開発と気候変動対策を推進するというUAEの使命を振り返っています。この賞はシェイク・ザイドのソーシャルグッドの遺産を称えるだけでなく、彼のビジョンの範囲を世界規模に拡大します」。

より大きな基金により、賞は、環境に肯定的な影響を与えるだけでなく、世界で最も気候変動に脆弱な地域社会の幸福と経済発展を改善する革新的な解決策への支援を拡大することができます。

新しい「気候変動対策」部門では、ナミビアの中小企業であるKelp Blueが深海で大規模なケルプ(コンブなどの海藻)の森を育成し、大気中から年間10万トンの二酸化炭素(CO2)を回収しながら海洋生物多様性の回復に寄与する野心的な取り組みを評価され、賞を受賞しました。彼らの事業は沿岸地域で雇用の機会も生み出しています。

健康部門では、インドネシアのdoctorSHAREが、特にはしけに搭載された水上病院など、アクセスが困難な地域に医療アクセスをもたらす先駆的な取り組みを評価され、賞を受賞しました。その影響は大きく、16万人を超える患者を治療してきました。

 

食品部門では、パレスチナのガザ都市・都市周辺農業プラットフォーム(GUPAP)が、ガザのより強靱な農業部門の土台となる貢献を評価されて受賞しました。このNPOは地元で生産された食品へのアクセスを促進し、200人の女性農業経営者に雇用の安定を提供し、7000人以上に恩恵をもたらしています。

エネルギー部門では、ルワンダの中小企業Ignite Powerが、サハラ以南アフリカのラストマイルコミュニティーに手頃な価格の電力を提供する革新的な取り組みを評価され、賞を受賞しました。彼らの従量課金制の太陽光発電ソリューションは250万人に電力を供給し、60万トンの CO2 排出を防止しました。Ignite Powerはクリーンエネルギーへのアクセスを超えて、太陽光発電による灌漑ソリューションを導入し、地元に3500人の雇用を生み出しました。

水部門では、フランスのNPO法人Eau et Vieが、都市部の住宅に蛇口を設置することにより貧困地域できれいな水へのアクセスを確保する貢献を評価され、受賞しました。彼らは10都市の27のコミュニティーで5万2000人の水へのアクセスを増やしました。さらに、6万6000人の衛生習慣に対する意識を高め、水のコストを75%削減しました。

審査委員長でアイスランド共和国元大統領のオラフル・ラグナル・グリムソン(Ólafur Ragnar Grímsson)氏は、「今年の受賞者は、差し迫った世界的課題に対処するための解決策で、驚くべき創意工夫を示しました。私たちは、これらの受賞者が世界中の地域社会に本質的で拡張性のある変化を及ぼし、気候変動対策の重要な目標に向けて我々を前進させ、すべての人にとって持続可能な未来への道を切り開くのです」と述べました。

Zayed Sustainability Prizeは、「国際高校」部門を通じて若者を巻き込み、地域社会を支援し、将来の持続可能性の指導者になるために若者が積極的な役割を果たすよう促します。47校の受賞者は、5万5186人を超える生徒と、より広いコミュニティーの45万3887人の生活に影響を与えてきました。

「国際高校」賞の受賞者は、米州を代表するColegio De Alto Rendimiento De La Libertad(ペルー)、サハラ以南アフリカ代表のGwani Ibrahim Dan Hajja Academy(ナイジェリア)、中東・北アフリカ代表のInternational School(モロッコ)、欧州・中央アジアを代表するNorthfleet Technology College(英国)、南アジア代表のKORT Education Complex(パキスタン)、最後に東アジア・太平洋代表のBeijing High School No. 35(中国)です。

共通事項

Zayed Sustainability Prizeは、UAE建国の父ザイド・ビン・スルタン・ナハヤンの遺産に敬意を表するものです。賞は健康、食品、エネルギー、水、気候変動対策、「国際高校」の部門にわたって革新的で持続可能なソリューションをもたらす組織や高校を認知し、表彰することで、持続可能な開発と人道的活動を推進することを目指しています。

15年以上にわたり、106名の受賞者を通じて、この賞は世界中の3億8400万人の生活にプラスの影響を与えてきました。

Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2291040/Award_Ceremony.jpg?p=medium600