Artprice by Artmarket.comは、ADIAF主催の2023年マルセル・デュシャン賞の受賞者Tarik Kiswanson氏を祝福

パリ, 2023年10月24日 /PRNewswire/ -- フランスの現代アートシーンの国際的な促進を目的としたマルセル・デュシャン賞(Marcel Duchamp Prize)は、今年初めにファイナリスト4人を候補に挙げました:Bertille Back(Xippasギャラリー、The Gallery Apartが代表)、Bouchra Khalili (Mor Charpentierギャラリー、ADN Galeriaが代表)、Massinissa Selmani(Anne-Sarah Benichouギャラリー、Selma Feriani、Jane Lombardが代表)、そして最後に、第23回目となる今回の受賞者に決まったTarik Kiswanson(carlier | gebauerギャラリー、Sfer-Semlerギャラリーが代表)です。

Artprice創設者兼Artmarket最高経営責任者(CEO)のthierry Ehrmann氏:「今年もまた、現在ポンピドゥー・センター(Pompidou Center)で作品が展示されているファイナリスト4人の作品は、フランスのアートシーンの多様性と卓越性を示しています。私たちは彼らに、そして特に、今年のマルセル・デュシャン賞受賞者のTarik Kiswanson氏に心からのお祝いを申し上げます。Artprice.com by Artmarketは、後援者としてADIAFとマルセル・デュシャン賞をサポートできることを誇りに思います。」

 

Tarik Kiswanson © Julie Ansiau
Tarik Kiswanson © Julie Ansiau

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Tarik Kiswanson(タリク・キスワンソン)氏

Matthieu Jacquet氏がパリのポンピドゥー・センターの記事で指摘しているように、Tarik Kiswanson氏は「1970年代に亡命したパレスチナ人の両親のもと、スウェーデンの小さな町ハルムスタードで生まれました。常に片方の足を母国に、他方の足を中東に置く彼は誕生以来、毎年中東を訪れています。多くの2世移民と同様に、このアーティストは両親が選んだ国での体制順応主義と統合の必然性にさらされていましたが、白人が大多数を占める社会で育つ中で、常に自身のルーツを想起させられました。Kiswanson氏は14年前にスウェーデンからパリに移住しました」

彫刻、執筆、パフォーマンス、ドローイング、サウンド、ビデオ作品など、多様で横断的な実践を通じて、30歳のアーティストは、追放、帰属、記憶というテーマだけでなく、個人的な旅や現代世界の歴史の中での変容と再生というテーマにも取り組んでいます。

「私は移民2世で、私の作品は主に強制移動と追放という概念からインスピレーションを得ています。」―Tarik Kiswanson

マルセル・デュシャン賞の受賞は、2023年のハイライトとして世界中で3つの個展が開催されます:1つはメキシコのルフィーノ・タマヨ美術館(Museo Tamayo)、1つはストックホルムのBonniers Konsthall、もう1つはザルツブルクのSalzburger Kunstvereinでの開催です。2022年、Tarik Kiswanson氏の作品は、リヨン・ビエンナーレ、アントワープ現代美術館(ベルギー)、Hallands Konstmuseum(スウェーデン)で展示されました。2021年にはニームのCarre d'Art - Museum of Contemporary Art(カレダール現代美術館)で展覧会を開催し、2019年にはニューヨークのPerforma 19ビエンナーレに参加しました。

Tarik Kiswanson氏は、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)(2010年)とパリ国立高等美術学校(Ecole Nationale Superieure des Beaux-arts)(2014年)を卒業しました。マルセル・デュシャン賞の最近の受賞者は、Mimosa Echard氏(2022)、Lili Reynaud Dewar氏(2021)、Kapwani Kiwanga氏(2020)でした。

ADIAFとマルセル・デュシャン賞

Gilles Fuchs氏によって設立され、2021年からClaude Bonnin氏が会長を務めるADIAF(Association for the International Diffusion of French Art、フランス現代美術国際化推進会)には、フランス現代美術のコレクター300人が集まります。Artpriceを含む後援者の支援を受けて、ADIAFはフランスのシーンを強調し、その国際的な影響力に寄与しています。

マルセル・デュシャン賞では、受賞者に3万5000ユーロを含む総額9万ユーロが授与され、受賞者には米国のVilla Albertineでのレジデンシーという恩恵も与えられます。ポンピドゥー・センターとの協力開催で、ADIAFは、マルセル・デュシャン賞の一環として、ポンピドゥー・センターでファイナリスト4人の展覧会を開催します。現在、Bertille Bak、Bouchra Khalili、Massinissa Selmani、Tarik Kiswansonの各氏を特集した展覧会は、2024年1月8日までパリの美術館4階で鑑賞できます。

National Museum of Modern Art(国立近代美術館)のXavier Rey館長によると「この展覧会は、ファイナリスト4人の優秀さによって、フランスのアートシーンの最高のものを表しています。Tarik Kiswanson氏とともに、私たちは形式的な側面と歴史との関係の両方において、非常に完成された学際的な作品を称えます。彼の作品は、さまざまな要素間の力強い関係をベースに、非常に高い感性で、普遍的なメッセージを伝えることを狙いとしています。」

23回目となる今回のマルセル・デュシャン賞の審査団は、美術界の重鎮7人で構成されました:国立近代美術館(ポンピドゥー・センター)館長のXavier Rey氏、ADIAFのコレクター兼会長であるClaude Bonnin氏、Marcel Duchamp Association(マルセル・デュシャン協会)代表のAkemi Shiraha氏、Montenmedio Contemporary Foundation(スペイン)のコレクター兼理事のJimena Blazquez Abascal博士、Collection Gensollen La Fabrique(マルセイユ)のコレクターであるJosee Gensollen氏、National Center for Plastic Arts(CNAP、国立造形芸術センター)理事のBeatrice Salmon氏、ニューヨークのホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)館長のAdam D. Weinberg氏。

▽マルセル・デュシャン賞歴代受賞者(敬称略)

Thomas Hirschhorn(2000-2001年)

Dominique Gonzalez-Foerster(2002)

Matthew Mercier(2003)

Carole Benzaken(2004)

Claude Closky(2005)

Philippe Mayaux(2006)

Tatiana Trouve(2007)

Laurent Grasso(2008)

Saadane Afif(2009)

Cyprien Gaillard(2010)

Mircea Cantor(2011)

Daniel Dewar and Gregory Gicquel(2012)

Latifa Echakhch(2013)

Julien Previeux(2014)

Melik Ohanian(2015)

Kader Attia(2016)

Joana Hadjithomas and Khalil Joreige(2017)

Clement Cogitore(2018)

Eric Baudelaire(2019)

Kapwani Kiwanga(2020)

Lili Reynaud Dewar(2021)

Mimosa Echard(2022)

Tarik Kiswanson(2023)

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Artprice by Artmarketが2023年現代アート市場レポートを発行:
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Artpriceが2022年超現代アート市場レポートを発表:
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