CGTN:他のアウトブレイクが発生する中、中国のCOVID-19への対応の最適化

北京,2023年3月28日/PRNewswire/ -- 中国はCOVID-19対応の管理を乙類感染症に格下げ、感染症予防と制御の新段階に入りました。中国共産党中央委員会政治局常務委員会が2月16日に開催した会議にて、「感染症対策の全体状況は全国的に良好である」という結論が出ました。

中国におけるCOVID-19の現状

中国疾病予防管理センター(中国CDC)が発表した最新のデータによると、中国でのPCR検査陽性者数は3月16日現在、基本的に減少傾向にあり、七日間以上8000例を下回っています。

中国CDCの疫学首席専門家である呉尊友氏は、3月上旬のインタビューで、流行による感染症がまだ中国で局所的かつ散発的なレベルで発生していると述べました。

COVID-19が最終的にどうなるかは誰にもわからないと呉氏は言い、また、新型コロナウイルスは地球上で長い間人間と共存することになるだろうと付け加えました。

中日友好医院(CJFH)呼吸器・重症治療科の詹慶元副主任もCGTNに同じことを強調しました。「コロナウイルスの完全撲滅ができないので、人々はこれからウイルスと共存しなければならないかもしれません。」

COVID-19の流行が中国国内で「基本的に終了」と判断したため、季節性インフルエンザが急増する中、病院は流行前のレベルで運営されており、そのうちインフルエンザウイルスの陽性率は、中国CDCの統計によると、3月6日から12日までの1週間で53.2%に上昇し、2月初旬のデータ(1%未満)を大きく上回っています。

詹氏は、高齢者や基礎疾患を持つ人にワクチン接種を勧めるとともに、体温計、抗原試薬、COVID-19の治療薬を手元に置いておくよう助言しました。また、詹氏は「PCR検査が陽性になったら薬を飲むことをお勧めします。COVID-19に対する投薬は早ければ早いほど効果があります」と呼びかけています。

まだまだ続くCOVID-19への備え

中国での生活が平常に戻りつつありますが、病院などの重要な機関はまだ来るべき状況のために備えています。

季節性インフルエンザが流行する中、CJFHの院内感染管理室長である鐘林濤氏は、過去3年間、病院の発熱クリニックの医師はPCR検査の結果ではなく、患者の重症度に基づいてトリアージを行ったと述べました。

また、鐘氏によると、同病院は日々の感染症予防と制御に力を入れていて、「例えば、医療スタッフや患者の個人防護の指導、医療機関でのウイルス拡散を防ぐため、日常的によく触れる物の洗浄・消毒を行っています」と述べました。

鐘氏は、前回のCOVID-19の流行で多くの経験を蓄積しており、発熱クリニック、救急部、病棟への医療従事者の配置、医薬品や医療機器の保管など、通常業務からパンデミック発生時の迅速な対応に転換することができるようになり、

「また、他科の専門病棟を改造して救急部のキャパシティを拡大し、必要があれば重症例に対応できるようにしています」とも述べました。

同病院は昨年12月、重症のCOVID-19患者を治療するために建物を病棟に改装しました。今は通常の診療を再開しましたが、必要があればすぐにまた病棟に改装できると、鐘氏は述べました。

不足点を強化

中国国家発展改革委員会(NDRC)、国家衛生健康委員会および他の6機関は、感染症予防と制御の主要な成果を統合し、都市と農村の医療と保健、環境保護における弱いつながりを強化するための関連作業を展開する通知を発したと、NDRC資源節約・環境保護司の司長、劉徳春氏は先週木曜日にメディアカンファレンスで発表しました。

劉氏によると、中国は感染症監視と定期的な早期警戒・対応システムの能力を強化し、医療機関や高齢者介護施設、大型ショッピングモールなどの主要機関における健康監視施設と能力を向上させています。

また、医療物資や資源の調整と割り当てを行い、正規の方法で階層的、多層的、紹介制の医療システムを構築し、公的医療機関を主軸とした一次病院、二次病院、三次病院の三層構造の医療ネットワークを構築するよう強く要請しました。

混雑した場所での衛生施設を改善し、都市部の村や農民市場のような場所で環境衛生管理を実施すると、劉氏は述べています。

https://news.cgtn.com/news/2023-03-23/How-China-continues-optimizing-its-COVID-19-response-1ioIE5SJ82c/index.html