Alphyn Biologicsが軽度から中等度のアトピー性皮膚炎治療薬の第2a相試験第1群の良好な結果を発表

【アナポリス(米メリーランド州)20231月5PR Newswire

*試験は全ての主要評価項目を達成

画期的な多標的治療薬を開発している臨床期皮膚科企業Alphyn BiologicsAlphyn Biologics )は4日、軽度から中等度のアトピー性皮膚炎(AD)の局所治療薬AB-101aの第2a相臨床試験の第1群の良好な結果を発表した。本試験は全ての主要評価項目を達成し、AB-101aADの効果的かつ安全な治療薬となる可能性があることが明確になった。

今回の無作為化・並行群間比較・二重盲検試験は、標準的なADの評価尺度を使用し、AB-101aの治療プロトコルを複数の施設で評価している。オーストラリアで実施された試験には41人のAD患者が登録され、4週間後に治療の評価が行われた。

シドニー大学の臨床皮膚学准教授で、セントジョージ皮膚科・皮膚がんセンター(St George Dermatology & Skin Cancer Centre)の主任治験責任医師を務めたStephen Shumack博士は「本臨床試験で患者の15%を治療した医師として、AB-101aの結果に意を強くしている。今後の臨床試験に期待しており、AB-101aが患者にもたらす潜在的メリットついて理解を深めていきたい」と語った。

AlphynNeal Koller最高経営責任者(CEO)は「軽度から中等度のアトピー性皮膚炎の患者は、消耗させられることの多い本疾患の症状に非常に苦しんでいるが、利用可能な治療法には副作用や安全性の面で懸念がある。われわれは今回の結果に非常に喜んでおり、現在治療進行中の感染AD患者群の結果に期待している。シリーズBの資金調達と併せ、今年は第2b/3相試験でAB-101aの研究をさらに進める予定だ」と語った。

Alphynは、本試験の全結果を学会で発表するとともに、査読付き専門誌に掲載用論文を投稿する予定。第2a相臨床試験の第2群の登録が現在進行中である。同群は、黄色ブドウ球菌(Staph)や抗生物質耐性ブドウ球菌(MRSA)などの細菌感染症に罹患しているAD患者を対象に、AB-101a独自のADの感染要因治療能力を精査している。Alphynは、AB-101aが非感染ADと感染ADの両方の治療に効果があるとみている。AB-101aは、AD患者および医師にとって包括的で安全かつ利便性の高い治療選択肢となるはずである。

AB-101aは、Alphyn独自のAB-101プラットフォームを使い開発された。本プラットフォームには複数の生理活化合物が含まれているため、複数の作用機序があり、あらゆる標的疾患の複数の問題に対処できる。AB-101の強力な安全性プロファイルのお陰で、Alphynは臨床試験プログラムを第2相から開始できた。

ALPHYN BIOLOGICSについて

Alphyn Biologicsは、AB-101プラットフォームをベースに、深刻で一般的な皮膚疾患に対する画期的な多標的治療薬を開発している臨床期皮膚科企業である。主力製品候補AB-101aは、最も一般的な皮膚炎であるアトピー性皮膚炎(AD)の局所治療薬として開発が進められている。AB-101aは、強力な安全性プロファイルが実証されており、ADの免疫系要因と細菌要因を特異的な標的として開発中で、非感染ADおよび感染ADの治療に最適な医薬品になっている。AlphynAB-101プラットフォームには複数の生理活化合物が含まれているため、複数の作用機序があり、安全性、有効性、さらに規制当局の販売認可上も優位性のある、強固な皮膚治療薬パイプラインをサポートしている。Alphynはメリーランド州アナポリスとオハイオ州シンシナティに拠点を置き、オーストラリアに100%子会社がある。同社は2020年に業務を開始し、これまでに約690万ドルを調達している。

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