【シャルムエルシェイク(エジプト)2022 年 11 月 15 日PR Newswire】
*気候変動の最前線にいる人々や国々のために、クリーンエネルギーの未来のサポートを目指す慈善活動
気候変動に取り組む主要な慈善団体は11日、持続可能な開発を促し、新たな経済機会を生み出しつつ、中・低所得国で公正かつ公平なエネルギー転換を加速させるため、今後3年間で5億ドルを投資すると共同で発表した。
この触媒的な慈善支援活動は、「グローバル・サウス(南半球の発展途上国)」で新たなエネルギー移行計画を推進している政府、市民社会組織、その他の取り組みを支援していく。今回のパートナーシップにより、気候変動緩和に向け野心的目標を掲げ、政府、コミュニティレベル、企業の活動を支援している、既存および将来のマルチドナー活動がさらに強化される。
ブラジルの元環境相で国連環境計画(UNEP)国際資源パネル共同議長、国連経済社会局の理事会メンバーでもあるイザベラ・テイシェイラ(Izabella Teixeira)氏は「慈善団体は今こそ、極めて厳しい時代をリードしようとしている南半球のパートナーへの支援を拡大すべきだ。世界は、開発優先と気候優先が両立することを証明し、真に公正で公平なクリーンエネルギーへの移行の前例をつくるため、南半球のリーダーシップを必要としている」と語った。
気候変動と開発の接点で活動するアフリカ主導の戦略的助成機関兼シンクタンク、African Climate FoundationのSaliem Fakir最高経営責任者(CEO)は「気候変動対策を支援するプール資金の活用は、南半球における気候変動対策支援の資金ギャップを埋めるのに大きな役割を果たす。特に資金ギャップが最も大きいアフリカで、南半球のリーダーシップを強化し、解決策の現地化を進められる」と語った。
今回のパートナーシップでは、マルチドナー・イニシアチブを通じたものを含めて化石燃料からの移行を図りつつ、再生可能エネルギーの拡大に必要な技術支援や能力構築などの活動を支援していく。この投資の目的は、既に野心的な計画を立てている国々での実施を支援し、次の10年間の青写真となる志の高い計画をより多くの国が立てられるよう後押しすることにある。
Sequoia Climate FoundationのChristie Ulman会長は「今回の資金拠出は、各国が野心的で公正かつ公平なクリーンエネルギー課題を実行に移すのを支援するのが狙いだ。慈善活動は、エネルギーや経済の転換に向けた支援を変える一歩を踏み出す触媒として重要な役割を担うことができ、実際そうなっていくだろう。われわれは、国際社会が、気候変動とその影響に取り組めるよう資金援助するとの約束を果たしているとは言い難い状況が今後も続くと認識している。今回の投資はそれを補うことはできないし、そのようなつもりもないが、われわれは、クリーンエネルギーへの移行に向けたそれぞれの課題とコミットメントに向き合っている各国の支援に取り組んでいる。この取り組みは、慈善活動が公正で公平な未来を支援するためにできることの上限ではなく、下限と見なされるべきだ」と語った。
関連慈善団体は、多くの中・低所得国が、気候変動の深刻な影響に直面しながら、野心的な目標を設定し、大胆なリーダーシップを発揮していると認識している。重要なのは、こうした取り組みは、責任、能力、資金があり、より迅速かつ大規模な活動を世界中で展開できる先進国が、途上国に拠出を約束しながら届けられていない数十億ドルの資金を代替するものではないということだ。慈善団体にとってもう1つの重要な優先事項は、今後も然るべき移行の推進力であり続ける市民社会の取り組みを拡大していくことである。
アジアのエネルギー転換の加速を目指す地域慈善財団Tara Climate FoundationのJamie Choi CEOは「どの国のエネルギー転換の取り組みも、公正かつ正当で最終的に効果的なものになるには、影響を受けるコミュニティーや現地の市民社会の当事者の持続的関与と参加が必要だ。国や地域の市民社会が、自国のクリーンエネルギーへの移行を促すために積極的な役割を果たせるような資金提供をすれば、解決策を確実に定着させられるだろう」と語った。
今回の発表には、気候変動危機の影響が続く中、食料、エネルギー、生活費の複合的危機にも直面している「グローバル・サウス」を支援している他の慈善活動を勢いづける狙いもある。
本日の発表に加わった慈善団体は、以下の通り。
*Ballmer Group
*Bloomberg Philanthropies
*Children's Investment Fund Foundation
*Good Energies by Porticus
*Growald Climate Fund
*High Tide Foundation
*Oak Foundation
*Sequoia Climate Foundation
*Three Cairns Group
▽Sequoia Climate Foundationについて
Sequoia Climate Foundationは、気候変動による最悪の影響の回避を使命とする慈善団体である。カリフォルニア州に本部を置く501(c)(3)団体である本団体は、クリーンエネルギーへの移行の加速を目指す野心的でエビデンスに基づく戦略を支援している。
▽Bloomberg Philanthropiesについて
Bloomberg Philanthropiesは、世界173カ国、941都市で、より多くの人々がより豊かで、より長い人生を送れるよう投資を行っている。本団体は、持続的な変化を生み出していけるよう、芸術、教育、環境、行政の革新、公衆衛生の5つの主要分野に重点的に取り組んでいる。Bloomberg Philanthropiesは、マイケル・R・ブルームバーグ(Michael R. Bloomberg)氏の財団、企業、個人の慈善活動、そして世界各都市で慈善活動としてコンサルティング業務を提供しているBloomberg Associatesを含む、同氏の慈善活動全てを網羅している。Bloomberg Philanthropiesは2021年、16億6000万ドルを拠出した。詳細については、www.bloomberg.org にアクセスするか、Facebook(Facebook )、Instagram(Instagram )、YouTube(YouTube )、Twitter(Twitter )、LinkedIn(LinkedIn )で本団体のフォローを。
▽メディア問い合わせ先
Sequoia Climate Foundation
Copperfield Advisory
Bloomberg Philanthropies
Daphne Wang
ソース:Sequoia Climate Foundation