【バンコク（タイ）2022年11月2日PRNewswire】-- 2022年のウルトラ・ブロードバンド・フォーラム（Ultra-Broadband Forum 2022）でファーウェイ（Huawei）のデータ通信製品ライン（Data Communication Product Line）プレジデント、ケビン・フー（Kevin Hu）氏が「ネット5.5Gに向けて大きく前進し、新たな成長を促進する（Stride to Net5.5G, Boost New Growth）」という題目で基調講演を行いました。フー氏は講演で、主要なビジネス機会や、オペレーターがB2Bビジネスで新たな成長を果たすために採るべき重要な方策について明かし、統合されたIPトランスポート・ネットワークが5.5G時代に満たすべき新たな諸条件や、ネット5.5Gの主立った特徴について説明しています。
ファーウェイ、データ通信製品ラインのプレジデント、ケビン・フー氏
グローバル・マーケットのリサーチ機構、OMDIAは先にホワイト・ペーパー「2030年のデータ通信の傾向に関する調査（Research on the trends of Data Communication for 2030）」をリリースし、ネット5.5G時代における業界のヴィジョンを示し、その核にある意図や未来のデータ通信ネットワークの6つの主な特徴について説明しました。
ケビン・フー氏は、企業のデジタル面における変化がB2Bビジネスにおいてオペレーターへ新たな機会をもたらすだろうと指摘しました。Net5.5Gはオペレーターが従来のMPLS プライベート・ライン（MPLS private line）から「プライベート・ライン+X（Private line + X）」へと全体的にアップグレードし、顧客に充実したソリューションのポートフォリオを提供することで、オペレーターがB2Bから得る収益を増やす手助けをします。「プライベート・ライン+X」には次の組み合わせがあります：
プライベートライン・ライン+ プレミアム（Private Line + Premium）では、自動スライシング技術をベースとして、統合されたネットワーク上でテナント・レベルのバーチャル・スライシング・プライベート・ネットワーク・ソルーションを提供することが可能です。MPLS プライベート・ラインよりも質が高く、金融などの業界のバックボーン・ネットワークで求められる相互接続の要件も満たします。
プライベート・ライン+マネージド LAN/Wi-Fi （Private Line + Managed LAN/Wi-Fi）、クラウド管理をベースとしたLAN/WLAN ネットワークはより効率的で、オペレーターがWAN、LAN、Wi-Fi、IOTを統合するクラウド管理ネットワークサービスを実現するために、従来型のMPLS プライベート・ラインからSMEのLANネットワークへ拡張する手助けをします。
プライベートライン・ライン+ SD-WAN、SD-WAN自動化テクノロジーを通じてMPLSやその他のプライベート・ライン・テクノロジーのハイブリッドなネットワークが拡張され、企業に迅速で柔軟なクラウド・アクセス体験を提供します。
概して、MBB、FBBやB2Bサービスを発展させるために、オペレーターの基本的なIPトランスポート・ネットワークはネット5.5Gに向けて加速すると見込まれます。従って業界全体が予め対応する技術を準備しておく必要があります。OMDIAが示したネット5.5Gの主要な特徴の一つはグリーン・ウルトラ・ブロードバンド（GUB、Green Ultra-broadband）です。50GEからベース・ステーションまで、100GEからBNGまで、800GEからバックボーンを構築するウルトラ・ブロードバンド・ケイパビリティーまで、ネット5.5G は「全ての場所で10Gpbs（10Gpbs Everywhere）」体験を、というエンド・ユーザーの要求をサポートし、リアル・タイム・インタラクティブ・アプリケーションでは、10倍の帯域拡張を実現します。
同時に、オペレーターがITサービスを供給するにあたってはデータ・センターのネットワークが一層重要になってきています。将来的にはオール・イーサネットのコンバージド・アーキテクチャーへと移行し、シングルDCの100万人レベルのスケールアップや800GEのインターコネクションをサポートし、L4自動運転ネットワークを備えた全ライフ・サイクルでの自動化を促進するでしょう。
OMDIA が提案するネット5.5Gの主要な特徴には他にも、マルチ・ドメイン・ネットワーク・AI（MNA：Multi-domain Network AI）、ハイ・リジリエンスとロー・レーテンシー（HRL：High Resilience & Low latency）、E2E SRv6などのIPv6 エンハンスト（IPE：IPv6 Enhanced）、ヘテロジナス・マッシブIoT（HMI：Heterogeneous Massive IoT）、ユビキタス・トラステッド・ネットワーク（UTN：Ubiquitous Trusted Network）などがあります。これらは5.5G、F5.5Gとオペレーターの「プライベート・ライン+X」B2Bビジネスの新たな成長をサポートする主要な要素です。
ケビン・フー氏はネット5.5G の発展には業界内の協力が不可欠だと強調しました。ファーウェイは、顧客やパートナーと協力して業界のコンセンサスや関連規準を促進し、将来に備えて主要なテクノロジーの「貯蓄」をし、ビジネス・シナリオ上の革新についてパイロットを進め、新たなビジネスや限度を模索し続けます。ネット5.5Gに向かって大きく前進し、新たな成長を促進しましょう。
