IUCNとファーウェイがTech4Natureの出版物を発行し、技術に基づく自然保護のベストプラクティスを紹介

【グラン(スイス)2022年10月19日PR Newswire】国際自然保護連合(IUCN、International Union for Conservation of Nature)とファーウェイ(Huawei、華為技術)は18日、PANORAMA Tech4Nature – Solutions in Focus (https://tech4nature.iucngreenlist.org/solutions-in-focus/ )の出版物を発行し、19カ国にわたる22のプロジェクトで効果的な自然保護の成果を達成する上での技術の役割を紹介した。


Tech4Nature – Solutions in Focus

この出版物で参照されているケースは、6つの主要な保護課題に対処する50を超える解決策から選ばれたものである。これらの課題には、保護地域の管理、種の監視、コミュニティーの関与の促進、保護活動への資金提供などがある。

IUCN Protected and Conserved Areasの責任者、James Hardcastle氏は「より多くの技術を使用するだけでなく、それを適用できる新しい方法を開発・創出するために、保全コミュニティーからの明確なモメンタムと賛同が高まっている。技術を適切に導入することで、その適用による利益をより持続的に確保し、公正かつ効果的な保全活動を実現することができる」と語った。

メキシコと中国で実行中のプロジェクトは、出版物に含まれる2つの典型的なケースである。メキシコのユカタン半島では、個々のジャガーを検出して識別するように訓練されたAIアルゴリズムを使用して、カメラトラップのネットワーク化システムを介してジャガーの個体数とその捕食を監視するための手法が展開され、音響監視により補完されている。提供されるデータは、気候変動がユカタン半島北岸の優先生態系にどのような影響を与えているかについての知見も提供する。このプロジェクトの重要な側面は、全体的な成果を高めるため、プロジェクトサイクル全体にコミュニティーが関与することである。

中国では、ジャイアントパンダの生息地を保護するために設計されたスマート防火システムが、IUCN Green Listに登録されているTangjiahe national nature reserve(塘家河国家自然保護区)などさまざまな場所に導入されている。四川省のパンダ生息地では、衛星画像がリアルタイムで分析され、火災の可能性が検出されている。リスクを迅速に確認し、警報を地上の保護隊員に即座に送信することができる。このシステムにより、2021年には大規模な火災が71%減少した。

技術をベースにした解決策の採用と再現性をサポートするため、この出版物には、各ケーススタディーの成功要因の詳細な説明が含まれている。また、技術ソリューションアーキテクチャーのフレームワークとチェックリストの両方を提供し、技術的解決策を新たに導入した人が、展開が適切であり、保護の課題を克服できることを確認するのに役立つ。

この出版物はまた、技術が野生生物と人々の両方にどのように影響するかを理解する上での既存のギャップを強調し、技術をベースにした手法を展開する際の透明性、包括性、責任の必要性を強調している.

ファーウェイのTECH4ALLプログラム責任者、Catherine Du氏は「デジタルテクノロジーは自然保護の重要な要素である。技術のますますの展開と複数セクターの協働により、自然保護の効率と効果は継続的に改善されると確信している」と語った。

IUCN(https://www.iucn.org/ )とファーウェイ(https://www.huawei.com/en/tech4all )が立ち上げたTech4Natureは、スイス、スペイン、モーリシャス、メキシコ、中国の 5つの主要国で試験運用するデジタルソリューションを開発中である。このプログラムは、2023年までに世界中の300を超える保護地域をカバーし、IUCN Green List Standardを通じて保護の成功を評価することを目指している。

エリアベースの保全における技術の適切な使用に関するガイダンスを提供し、自然保護の成果を支援するために ICT業界を直接関与させることを目的としたTech4Nature – Solutions in Focusは、IUCNとファーウェイのパートナーシップの下で最初の出版物となる。

このイニシアチブ自体はまた、IUCNがICT業界との主要なパートナーシップに着手した初めての事例であり、IUCNの広範な基準、知識、保全に関する経験と、技術により可能になったイノベーションを一体化している。

▽国際自然保護連合(IUCN、International Union for Conservation of Nature)について

国際自然保護連合(IUCN)は、政府と市民社会の両方の組織で独自に構成された会員連合である。公的、民間、非政府の組織に対し、人間の進歩、経済発展、および自然保護の並立を実現する知識とツールを提供する。

1948年に創設されたIUCNは現在、世界最大かつ最も多様な環境ネットワークであり、1400を超えるメンバー組織と約1万7000人の専門家の知識、リソースおよび広がりを活用している。IUCNは、保護データ、評価、分析の主要プロバイダーである。IUCNはその幅広いメンバーシップにより、ベストプラクティス、ツール、国際基準のインキュベーターおよび信頼できるリポジトリの役割を果たすことができる。

IUCN は、政府、非政府組織(NGO)、科学者、企業、地域社会、先住民組織などを含む多様な利害関係者が協力して環境問題に対する解決策を構築・実施し、持続可能な開発を達成できる中立的空間を提供する。

IUCNは多くのパートナーやサポーターと協力し、世界中で大規模かつ多様な内容の保全プロジェクトを実施している。最新の科学と地域社会の伝統的な知識を組み合わせたこれらのプロジェクトは、生息地の喪失を逆転させ、生態系を回復し、人々の幸福を向上するために取り組んでいる。

▽IUCN Green Listについて

IUCN Green List of Protected and Conserved Areas (https://iucngreenlist.org/ )イニシアチブは、保全の成果を達成するために公正に管理され、効果的に管理されている世界中のProtected and Conserved Areasの数を増やし、承認している。

IUCN Green List of Protected and Conserved Areas(IUCN Green List)イニシアチブの中心にあるのは、効果的な地域ベースの保護におけるベストプラクティスの唯一のグローバルスタンダードである。国立公園、世界自然遺産登録地、地域保全地域、自然保護区などの保護・保全地域が、効果的かつ公正に管理されていると評価される認証制度である。IUCN Green List の完全なリストの入手は、このウェブサイト(https://iucngreenlist.org/explore/green-list-sites/ )から。

▽ファーウェイ(Huawei、華為技術)について

1987年に設立されたファーウェイは、情報通信技術 (ICT) インフラストラクチャーとスマートデバイスの大手グローバル プロバイダーである。19万7000人を超える従業員を擁し、170超の国・地域で事業展開し、世界中で30億人を超える人々にサービスを提供している。

ファーウェイのビジョンと使命は、すべての人、家庭、組織にデジタルをもたらし、完全にコネクトされたインテリジェントな世界を実現することである。この目的のために、ユビキタス接続を促進し、ネットワークへの平等なアクセスを促進し、クラウドと人工知能を地球の隅々にまでもたらし、必要なときに必要な場所で優れたコンピューティングパワーを提供し、デジタルプラットフォームを構築して、すべての業界と組織がよりアジャイルで効率的かつダイナミックになるのを支援し、AIを使用してユーザー体験を再定義し、自宅、オフィス、外出先など、生活のあらゆる面でよりパーソナライズされた体験を実現する。

▽Huawei TECH4ALLについて

TECH4ALLは、デジタル世界で誰も取り残されないようにすることを目的とするファーウェイの長期的なデジタルインクルージョンイニシアチブである。環境分野では、TECH4ALLは生物多様性の保護に重点を置いている。現在までに、IUCNや Rainforest Connectionなどのパートナー、および多くのローカルパートナーと協力し、通信ネットワーク、IoT、クラウド、AIなどのデジタルテクノロジーを適用し、森林、海洋、湿地を15カ国以上で保護してきた。

詳細な情報はHuawei TECH4ALLウェブサイト(https://www.huawei.com/en/tech4all )を参照するか、https://twitter.com/HUAWEI_TECH4ALL でフォローを。

▽PANORAMAについて

PANORAMA – Solutions for a Healthy Planet(https://panorama.solutions/en )は、さまざまな保護と持続可能な開発のトピックにわたって刺激的で再現可能なソリューションの例を文書化および促進するパートナーシップイニシアチブであり、分野横断的な学習とインスピレーションを実現する。

PANORAMAにより、実践者は自分の経験を共有して振り返り、成功した仕事に対する認識を高め、世界中で同様の課題がどのように対処されているかを同僚と学ぶことができる。

PANORAMAには、さまざまなテーマ分野とコミュニティーが貢献している。ウェブプラットフォームでは、これらのコミュニティーはポータルを通じて示される。PANORAMAの進化に伴い、われわれは追加のテーマと新しいパートナーを歓迎する。