ヴォロコプターの4人乗り航空機が初飛行に成功

*ヴォロコプターの電動垂直離着陸機(eVTOL)ファミリーの対応可能市場がVoloConnectによって2900億米ドルに拡大

*ゼロエミッションで、安全かつ持続可能な毎時155マイル以上の飛行速度と60マイル以上の航続距離

ベントンビル(米アーカンソー州)、ブルッフザール(ドイツ), 2022年6月8日 /PRNewswire/ -- アーバンエアモビリティー(UAM)のパイオニアであるヴォロコプター(Volocopter)は8日、輸送イノベーションの主要企業が集まる年次恒例のUP.Summitで、UAMの実現に向けた新たな節目を刻んだと発表した。同社の固定翼旅客機VoloConnect(https://www.volocopter.com/solutions/voloconnect/ )は2022年5月に初飛行を完了した。この実績によって、ヴォロコプターは複数の異なる形態の航空機の試験飛行を実施している世界で唯一の電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発者になった。

Volocopter 4-Seater VoloConnect – Test Flight Image © Volocopter
Volocopter 4-Seater VoloConnect – Test Flight Image © Volocopter

ヴォロコプターの3番目の製品ソリューションVoloConnectは、60マイルを超える航続距離と飛行速度毎時155マイル以上を実現し、これまでのヴォロコプターのどの航空機よりも遠くへ、速い旅を提供する。航続距離が長く、積載量も多いこの旅客機は、カリフォルニア州のバーバンクからロサンジェルスのハンティントンビーチまでのような、都心から離れた場所への出張や通勤を可能にする。VoloCityとVoloConnectのエアタクシーはそれぞれ、人口密集地域の都市部の飛行と郊外での乗り継ぎの需要に応えており、ヴォロコプターはさらに幅広い乗客の飛行ニーズに対応する用意を整えている。VoloConnectは2026年のサービス開始を、VoloCityは2024年の商用運行開始を目指している。

ヴォロコプターのFlorian Reuter最高経営責任者(CEO)は「電動航空機のファミリーの全機種が試験飛行の段階に入ったのは、先駆的な業績だ。業界でのヴォロコプターの指導的地位は、計画を発表し、次に公開飛行実験で目に見える形でそれを実現することに起因している。当社の技術プラットフォームは、その航空機ファミリーのアプローチの基盤であり、驚くべきスピードで結果を出すことが証明されている。ヴォロコプターは、これらの革新的な設計を地上から空に、そして世界中の都市に届ける」と語った。

VoloConnectのSebastian Moresチーフエンジニアが率いるミュンヘンの専門チームが、VoloConnectのプロトタイプの実現に成功した。Mores氏は「これは私たちにとって特別の瞬間だ。VoloConnectが空に飛び立つのを見るのは重要な節目の達成であり、短期間に有人と無人の航空機の全体的戦略に沿った形で、何をなし得るかを示すものである。さらに、新しい技術もテストされ、全体的なプログラムの開発中に徐々に実装されるだろう」と述べた。

ヴォロコプターは、欧州航空安全機関(EASA)の最も厳しい航空安全基準を満たすようにVoloConnectなどのeVTOL機を設計している。プロトタイプはわずか17カ月間の製造期間を経て2022年5月に初飛行を完了し、初飛行中に2分14秒間にわたって、いくつかの機動飛行を実施した。プロトタイプは将来の商用製品に搭載される航空力学と性能を備えている。

VoloConnectは、都市部と郊外の空間を超えた任務に最適化されたリフト・クルーズ機である。可動部のパーツを最小限に抑え、6つのローターが垂直離陸を可能とし、2つの電動ファンと揚力翼の組み合わせで、高い前進スピードを実現している。プロトタイプは現在、機体とシステムが性能限界に達しているかどうか、後続の開発の準備ができているかどうかを確認するための一連の厳しい飛行実験を行っている。この段階では、自動飛行と将来的な自律飛行のために、低速飛行、移転経路、高速飛行、エンジン故障のテストが行われる。これらのすべては、eVTOL機メーカーが実施する標準的なテストである。今回のテストの最初の3回の試験飛行によって、チームはeVTOLの最高時速40マイルの前方飛行速度と時速28マイルの斜め方向スピードの安全運航範囲の大部分を確認できた。

VoloConnectは、既存ファミリーのVoloDrone(https://www.youtube.com/watch?v=ULyUOC5hciM )、VoloCity(https://www.youtube.com/watch?v=3YIMYonz2b4 )とともに、ヴォロコプターの対応可能なUAM市場全体を押し上げることになる。VoloCityとVoloConnectの旅客機の技術的違いは多い。特に注目されるのは、それぞれの飛行任務に応じた独特の設計がなされていることである。マルチローターのVoloCityエアタクシーは都市内のルートを想定し、より大型のリフト・クルーズ機は都市と郊外を結ぶより長距離のルートに特化している。

▽ヴォロコプターについて

ヴォロコプターは、世界初の持続可能かつ拡張可能な都市型エアモビリティー事業を構築し、世界中の大都市に商品と乗客用の手ごろな価格のエアタクシーサービスをもたらす。同社は、「Bring Urban Air Mobility to Life」(アーバンエアモビリティーの実現)に必要なエコシステムの構築のため、インフラ整備、運営、航空交通管理の各分野のパートナー企業をリードし、提携している。ヴォロコプターは、ブルッフザール、ミュンヘン、シンガポールの事務所に500人以上の従業員を擁する。同社はGeely、WP Investment、メルセデス・ベンツグループ、Intel Capital、BlackRockをはじめとする投資家から5億7900万ドルの資金を調達している。www.volocopter.com

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