北京の自動配送車、初めて道路での走行が認可

人民網日本語版

25日の第8回国際スマートコネクテッドカー技術年次総会で、北京市ハイレベル自動運転モデルエリアから第1陣として自動配送車トップ企業3社に自動配送車車両コードが交付された。京東、美団、新石器が中国国内第1期自動配送車車両コードを取得した上に、モデルエリア内の公道での走行を認可された企業になった。中国新聞網が伝えた。

3社はこれまで約100台の車両コードを申請した。モデルエリアは今後、各社の運営・投入計画に基づき審査・認可すると同時に、運営状況に基づき上限を設定する。

北京市は今年4月、ハイレベル自動運転モデルエリアをベースにして、中国初のスマートコネクテッドカー政策先行エリアを設立。この2つのエリア建設を推進している。先行エリアの範囲内で中国内外の先進的な経験を参考にし、新製品、新技術、新スタイルに的を絞った革新的な監督管理措置を展開したのを背景に、自動配送車管理実施細則が発表された。

政策先行エリア管理政策は軽車両管理を参考にし、車両コードの交付を軸に的を絞った実証実験を行い、実験に合格した新製品に通行権を与える。自動配送車が現行の法律・法規の規制を受け道路で走行できないという難題を解決した。

政策先行エリアは初めて自動配送車運転手の分類管理を打ち出し、現場の運転手とリモートの運転手をつけるようと求めている。さらに自動配送車を先行エリア自動運転監督管理プラットフォームの監督管理対象に組み入れ、プラットフォームの統一化管理を実現。同時に自動配送車のサイズ、積載量、速度、動力などの技術と検査指標の標準化・規範化を行い、車の規格に基づき安全性の要求を行うことにより、今後の自動配送車の発展の基礎を固めた。

北京市経済技術開発区管理委員会の孔磊副会長は、「4つの面から自動配送車の安全な走行を保証する。自動配送車に適したルールを設定するほか、それに合わせて『オーダーメイド』の交通ルールもある。例えば自動配送車は歩行者に通行スペースを残すため、並んで走行してはならない。同じ道路上の自動配送車の密度に一定の上限を設け、既存の交通秩序を乱してはならない、などだ」と説明した。

「次に、車両そのものの技術から規範を詳細にする。例えばブレーキの距離、車の重量、積載量などの上限を設けることで、車両の安全性を保証する」

「同時に、自動配送車の道路運営の初期段階では、車両に運転手をつける。現場の運転手は自動配送車の近くでリモコンを使い緊急制御を行う。リモートの運転手はリモートコントロールセンターで車をリアルタイムでモニタリングする。将来的に、技術の進歩に伴い運転手を必要としなくなる」

「さらに自動配送車に『ボックス』を接続する計画で、政府クラウドコントロールプラットフォームとリアルタイムのデータ交換を実現し、同プラットフォームがその日常的な監督管理を行う」

モデルエリアは現在まで、公道、産業パーク、景勝地、特定シーンに向け一定量の自動配送車を投入している。例えば南海子公園、亦城国際、BDA企業大道、永昌産業パークなどのエリア内で複数の新石器自動小売車を投入し、時間帯に基づき朝食、昼食、夕食販売などのサービスを提供している。京東、美団などの企業も配送ステーション、居住エリア、主要産業パークに自動配送車を投入し、末端への宅配を展開している。