人民網日本語版
5月18日に撮影したアデノウイルスベクターワクチン(撮影・劉穎)。
上海の多くの区の接種会場で現在、1回の接種で有効となる新型コロナウイルスワクチンを接種できるようになっている。新華網が報じた。
上海市徐匯区凱旋南路に設置されているワクチン接種会場に足を運ぶと、多くの市民が接種しに来ていた。その多くが1回の接種で有効となるアデノウイルスベクターワクチン接種希望者だった。
上海でインターンシップに参加している大学生の董智越さん(22)は、予診を受け、情報を記録し、同意書に署名したうえで、スタッフに案内された場所に行ってワクチンを接種した。「たまたま1回の接種で有効となるワクチンのことを知った。1回のほうが便利だと思う」と董さん。
仕事の合間に接種を受けに来た調理師の羅順昌さん(30)は、「同僚が昨日、1回の接種で有効となるワクチンを接種した。時間の節約になるので、私も受けに来た。接種が終わったばかりだけど、とてもいい感じ。経過観察が終わったら、すぐに仕事に戻る」と話した。
5月18日、アデノウイルスベクターワクチンの接種を受ける男性(撮影・劉穎)。
複数のワクチン接種会場を取材すると、1回の接種で有効となるワクチンの問い合わせをする人が最近、目に見えて増えており、特に出張が多い若者が多いことが分かった。
臨時接種会場となっている静安区体育センターの責任者は、「今月14日から、アデノウイルスベクターワクチンの接種が始まった。接種者には接種前に、詳しく説明し、任意を原則として、接種するワクチンを選択してもらっている。現時点で、同会場のアデノウイルスベクターワクチンの接種回数は1398回。副反応は報告されていない」と説明する。
上海市9区で康希諾(カンシノ・バイオロジクス)が開発したアデノウイルスベクターワクチンを接種することができ、17日24時の時点で、その接種回数は2万3154回となっている。