人民網日本語版
2019年の国内総生産(GDP)上位10都市が発表された。各地の統計局が発表したデータや公式資料によると、19年GDPベスト10には順に、上海、北京、深セン、広州、重慶、蘇州、武漢、成都、杭州、天津が並び、4大直轄市と副省級5都市が含まれ、普通の地級市は6位の蘇州だけだった。地域別にみると、7都市が東部沿海地域にあり、このうち長江デルタ地域が3都市、珠江デルタ地域と北京・天津・河北地域がそれぞれ2都市だった。
具体的にみると、上海、北京、深セン、広州の4つの一線都市が引き続き上位に並んだ。特に上海と北京の2強は、全国の中で他都市を大きく引き離した。
上海市統計局が発表したデータによると、国家統計局が打ち出した統一算出データに基づき、修正後のデータを基数とすれば、19年の市全体のGDPは3兆8155億3200万元(1元は約15.1円)に達し、比較可能な価格で計算すると、前年同期比6.0%増加した。
北京のGDPも3兆5千億元を超えた。19年の市全体のGDPは3兆5371億3千万元で、比較可能な価格で計算すると、前年同期比6.1%増加した。
華南地域の2大副省級都市の深センが3位、広州が4位だった。19年の深センのGDPは2兆6900億元、広州は2兆3600億元で、両市を合わせると5兆元を超える。1989年に経済規模が全国3位に躍進した広州は、16年に初めて深センに追い越されて4位に後退し、ここ数年は両市の差がますます開いている。19年の広州のGDPは深センより3298億4千万元少なかった。
それだけでなく、5位の重慶が広州に迫っている。19年の重慶と広州のGDPの開きはわずか22億8300万元だった。
また上位10都市の中で、武漢と成都という中部・西部の都市の間の競争は膠着状態にあり、データで見ても差は大きくない。この広域エリアの中心都市は高等教育の実力が高く、ここ数年は中西部経済が加速的に発展する中で、ハイテク産業がめざましい発展を遂げている。
16年から18年にかけて、成都のGDPは武漢をやや追い抜き、19年は武漢が成都をやや追い抜いて7位に躍進した。ただ今年は新型コロナウイルスによる肺炎の影響があり、20年の武漢は再び成都に抜かれる見込みだ。
杭州は9位、天津は10位だった。天津は11位の南京を74億ドル上回っただけで、両都市の差は非常に小さい。