「健康長寿×中国」の第一回交流会が2019年11月15日に都内で開催された。

                 (交流会の記念撮影)

 一般社団法人日中健康医療交流協会(八木幸司代表)が主催する「健康長寿×中国」の第一回交流会が2019年11月15日に都内で開催された。

 八木会長は2017年まで上海の住友商事で約7年間勤務し健康医療ワーキンググループに所属するなど健康医療関連の新規事業を担当した後、帰国独立して同協会を立ち上げた。

 交流会には日本の健康長寿や介護予防などの健康関連業界の関係者等約40名が集まり、経済産業省の国際展開推進室の担当者による医療介護の中国展開事例、八木会長の健康中国や介護予防制度の最新動向のほか、介護予防特化型デイサービスを日本全国約120施設フランチャイズ展開する早稲田エルダリーヘルス事業団の担当者から中国展開の動向や最先端の歩行解析デバイスの紹介など多岐に亘る講演が行われ、その後懇親会を通じて参加者が親睦を深めることとなった。

 「日本は今後人口が減ることで市場全体の規模が減少し、介護・診療報酬の上限がある中で人件費が増加し医療・介護施設の経営環境が悪化している中、中国は急速に高齢化社会を迎えたことで人材ノウハウが全く追い付いていない状況を踏まえて、両国間の文化の違いを乗り越えて相互互恵の関係を築き共に成長、推進することに寄与することが私どもの役割と考えている。高齢者社会の日本の高齢者が介護を必要とせず自立した生活を送れるための運動・食事等の各種予防策の経験・技術を、高齢化に直面した中国へ如何に展開するか、アイデア創出やネットワーキングの場の一助となれば」と思い交流会を開催することになったもの。

 「中国は既に高齢者が約2.5億人を抱え、急速な都市化で食生活が変化し、寝たきり等の要介護者が4千万人を超えるとも言われている。中国政府は今までの経済成長から健康医療を重視、治療重視から健康増進・予防を重視する方向に転換しつつある。日本が数十年かけて成し遂げた社会保障のインフラを急速なスピードで構築しようとしているが日本の健康長寿・介護予防の知見を切望しており、この機会に是非日本の健康医療関連の企業、学校、施設等の関係者が英知を結集して日中が互恵関係を築けるように微力ながらサポートしていきたい」と八木会長。

 「今の目標は介護予防の優れた知見を有する日本企業と一緒になって中国の高齢者が健康に長生きできる仕組みを作っていきたい」とのこと、今後の八木会長の活動が実を結ぶことを注視していきたい。