（資料写真）
中国の大手サイト、微博（ウェイボー）の総ユーザー数は公表では3.37億人です。その微博（ウェイボー）で人気歌手の新曲の宣伝動画が1億回以上再生！これは本当でしょうか？このほど、中央テレビ（CCTV）は偽データの背後にある業界の構造をドキュメンタリー番組で報道しました。
SNSや新しい動画配信プラットフォーム（例えばTIKTOK）などで一般のユーザーが自分でアップしたり発表したりするコンテンツが増えてきています。ただそのコンテンツへのアクセス数や“いいね”の回数が簡単に百万、千万を超えて、時には１億回を超える場合もしばしばです。この数字って本当なの？多くの人は疑がっています。公表値はどこまで本当なのでしょうか？
（資料写真）
中国中央テレビ（CCTV）はドキュメンタリー番組「ニュース調査」で、この真相を報道しました。「いいね」の数字はすべて人為的に作ることが可能です。ある歌手の新曲が1億回以上アクセス。微博が誇るユーザーは中国全土で3.37億。実におおよそ3人に1人が、この歌手の新曲を微博で聴いたしことになります。
北京にあるデータ処理会社の技術者は「実在のユーザーからのアクセスではない。機械です。我々がつくったアクセス用のソフトウェアによって機械が自動的にアクセスしているだけ」と告発しています。このデータ処理会社のクライアントになれば誰でも10元で400人の“ファン（サクラ）”を購入することができるし、微博で100回アクセスすることができるのです。必要に応じて、ファンの熱狂や地域限定の盛り上がりなど、ネットで創り出すオーダーメイドも可能です。
微信や微博（ウェイボー）のグループチャットでは、いわゆる「（都合の）いい人を募集」も大量に出回っているようです。担当者が応募者の年齢と実働可能時間を簡単に聞き取って、実際の仕事内容が送られてきます。指定された顧客のアカウントにアクセスして“いいね”や（顧客にとって都合のいい）コメントを寄せるのが基本的な仕事です。仕事内容によってですが一回のアクセスやコメントで1～3元の報酬を得ることができます。1日の仕事量に上限はありませんし，バイト料も当日ネットで決済されます。
（資料写真）
