2019年春節(大みそかから5日間)、WeChatの送信量は2018年春節(大みそかから5日間)に比べて64.2%増加しました。WeChatで紅包(お年玉)を送受信した人の合計は8.23億人に達しました。こちらは対前年比7.12%増加でした。紅包(お年玉)の総額No1「紅包都市」に輝いたのは北京、2位が広州、3位に重慶が続きました。
紅包(お年玉)をWeChatで贈る。新しい中国の習慣になったようです。
さて、河南省新郷市金燈寺村に「大善人」が誕生しました。李さんという男性です。李さんは猪年新年(2月5日午前0時)、予算1千元(16,500円)を奮発して、紅包(お年玉)100個(10元165円)を100人にWeChatで配る手配をしました。李さんはうっかりしたのか、慌てたのか、Wechatの説明もそこそこに読みもせずに、金額と数量にそれぞれ「100」を記入しして「紅包(お年玉)」を送信しました。ところが、金額100を記入したのは「ラッキー紅包(お年玉)」という項目。(「ラッキー紅包(お年玉)」ではお年玉を受けとる人にラッキーが訪れるように、単位が元々100元として設定されていたようです。)
結果、李さんは、1人10元の「紅包(お年玉)」のはずが、1人100元の「紅包(お年玉)」を100人にWeChatしてしまいました。大善人たる所以です。
李さんは、最初間違いに全く気が付かず、やがて100元を受け取った100人のうちから「李さん、間違っていませんか?」、「100元の紅包なんて聞いたこともない。どうして、こんなバカなことをするのですか?」との問い合わせが相次ぎました。李さんはやっと大間違いに気が付き、腰が抜けたそうです。元・大善人の李さんは「紅包」を送った100人に「80元でもいいから、還してください!」と泣きながらお願いして回ったとのことです。5、6人は「ハイ、わかりました」と80元の払い戻しに応じたようです。20元のお年玉をせしめて善人というか、人が悪いというか。残りのほとんどの人は善人「イエイエ、李さん大変でしたね」と100元全額を返却したとのことです。もちろんWeChatで、です。李さんは善人の知り合いに囲まれて幸せ者です。ただし、数人がいまだに「音信不通・行方不明」のままとのことです。
日本の皆さんもWeChatを始めて、人の悪い人たちを、うっかり善人・李さんのために探していただけないでしょうか。お礼は李さんからの「紅包(お年玉)」、もちろんWeChatで。。。