顔が大きいのは病気ではありません。ただし脚が太るのなら死んだ方がまし!デブの悲しみ苦しみはそうでない人には決して理解できません。中国の肥満は実は深刻な問題です。多くの人にとってダイエットそのものが生きる目的になってしまっていると言っても過言でありません。
中国の肥満率は12%にも達し、肥満の総人数は世界一位です。中でも北京の肥満率は25.9%、全国一の肥満都市です。トップ10もほとんど河北省(北京周辺)の都市が占め、河北省の肥満率は22.2%です。
1985年、中国都市男性の平均ウエストサイズは63.5cmでした、2015年の数字は76.2cm、ここ30年で、中国の男性のウエストはおおよそ13cm、20%も膨張したことになります。(女性に関しては、推して知るべし、で勘弁してください。因みに肥満率が22.2%の河北省では、女性の肥満率は男性を上回っています。従って、河北省の女性四人に一人はデブ。。。)
肥満は健康に危機をもたらし、日常生活に支障をきたします。中国では現在2億人の高血圧患者、9700万人の糖尿病患者を抱えています。また中国の80%の家庭で食塩と食用油の摂取量が健康・基準値を超えているとされています。中国にはいわゆる生活習慣病が蔓延しています。
中国人も「Slim is beautiful 痩せは美しい」の世界に生きていて、「私は、ダイエットしているよ」が口癖になってしまっています。ただし、口癖と実行は別。。。アリババのデータによると、毎日平均百万人のダイエット予備軍が「淘宝」(アリババのサイト)でダイエットの道を探しています。2018年下半期だけで“ダイエット”の検索回数は6億回を突破!1ヶ月に1億回、1日300万人の中国人がアリババのサイトだけでも“ダイエット”の道を探していることになります。
必要こそ発明の母、ダイエットに対する執念が様々なダイエット方法を生み出しています。あるイギリスの科学者が「ホラー映画を鑑賞するとアドレナリンのレベルが急激に上がり、基礎代謝が上昇し、より多くの脂肪を燃焼させる。つまり90分間ホラー映画を鑑賞すると消費カロリーは散歩30分ほどに相当する」という研究結果を発表したところ、中国の大都市では、夜な夜なスマホでホラー映画を見ながら散歩する美人が増えてきたとか。。。信じるか信じないかは、あなた次第!一度、北京にいらしてみてみませんか。Seeing is believing!