第31回東京国際映画祭で中国映画2作品が受賞

第31回東京国際映画祭の授賞式が2日、東京で開催され、中国映画「はじめての別れ」が「アジアの未来」部門作品賞、「武術の孤児」が国際交流基金アジアセンター特別賞をそれぞれ受賞した。

「はじめての別れ」は、新疆維吾爾(ウイグル)自治区沙雅(シャヤール)県に暮らす少数民族の子供の視点で、別れに直面した子供の友情や母子の愛を描いた作品。審査員は、「詩のように美しく、シンプルで率直なスタイルで、シビアかつ複雑なテーマを表現しており、観客は魔法にかかったように物語の中に引き込まれた」と評価した。

「武術の孤児」は、1990年代の中国のある武術学校を舞台にした作品。審査員は同作の映像や叙述スタイルの巧みさを称賛し、物語のテーマと多彩な表現方法が印象深いと評価した。