2018年の中国富豪400人番付

米経済誌「フォーブス」は25日、2018年度中国富豪400人番付を発表した。昨年の番付に入った400人のうち300人以上が資産を減らし、93人は今年の番付に入れなかった。今年も番付入りした富豪のうち、229人は資産額が昨年より目減りし、このうち約3分の1は資産減少率が20%を超えた。「成都商報」が伝えた。

今年は傘下のアント・フィナンシャルの株価上昇などにより、インターネット大手・阿里巴巴(アリババ)グループ取締役会代表の馬雲氏が資産額346億ドル(1ドルは約112.1円)で、14年以来4年ぶりにトップに返り咲いた。ただ、馬氏の資産額は昨年より40億ドル目減りしている。2位は騰訊(テンセント)取締役会代表の馬化騰氏で、資産額は昨年より62億ドル少ない328億ドルだった。昨年1位の中国恒大集団取締役会代表の許家印氏は3位に後退し、資産額は308億ドルで前年より約117億ドル少なく、約28%減少し、番付入りした富豪の中で資産の減少額が最も大きかった。

全体としてみると、今年の富豪たちの資産は昨年を下回る。昨年番付入りした400人のうち、300人以上が資産を減らし、93人が今年の番付から漏れた。番付にとどまった富豪のうち229人は昨年より資産を減らし、約3分の1は減少率が20%を超えた。

今年番付入りした富豪のうち、新しい顔ぶれは43人を数え、平均資産額は118億3千万元(1元は約16.1円)で、前年より上昇した。この中で上位に並んだ富豪は、企業の上場により順位が上昇したという人がほとんどだった。