ファーウェイとBJFFがTECH4ALLのノルウェー産サケ保護プロジェクトでGSMA GLOMOを受賞

【バルセロナ(スペイン)2024年3月7日PR Newswire】ファーウェイ(Huawei、華為技術)とBJFFは先週、MWC Barcelona 2024で、ノルウェーの天然タイセイヨウサケの絶滅を防ぐために設計されたAI活用のソリューションに対する「Outstanding Mobile Contribution to the UN SDGs(国連の持続可能な開発目標への顕著なモバイル貢献)」によりGSMA GLOMOアワードを受賞しました。

Lu Yong, Huawei Senior Vice President and President of the European Region for Huawei, receives the GLOMO at MWC Barcelona 2024
Lu Yong, Huawei Senior Vice President and President of the European Region for Huawei, receives the GLOMO at MWC Barcelona 2024

ファーウェイのシニアバイスプレジデントでファーウェイ欧州地域プレジデントであるLu Yong氏は「私たちのTECH4ALLプロジェクトでGSMA GLOMOを受賞することができたことは大変光栄であり、パートナーであるBJFFの取り組みとサポートに特に感謝します。サケのプロジェクトは、地域コミュニティーの持続可能な開発を促進しながら自然を保護するための技術の大きな可能性を示しています。ファーウェイは今後も革新的な技術を利用し、より環境に優しい世界を構築していきます」と述べました。

ファーウェイのTECH4ALLイニシアチブの下で2021年に立ち上げられ、現地パートナーであるBJFF、Simula Consulting、Troll Systemsと共に開発されたこのソリューションは、ノルウェーの河川で地元のサケを脅かす侵入生物種のカラフトマスに対応するため、3年をかけて誕生しました。

このタイプのソリューションは世界初であり、河川系からカラフトマスを除去し、産卵のために遡上(そじょう)するのを防止します。

BJFFのGeir Kristiansen会長は「この画期的なプロジェクトでファーウェイやパートナーと協力できることを非常に誇りに思っています。私たちがベルレボーグに持っている最先端の技術ソリューションは、カラフトマスを阻止する手法として成功しており、私たちがMWC Barcelona 2024で世界的な評価を受けたことに感激しています。このプロジェクトは、私たちの河川と天然タイセイヨウサケを保護するだけでなく、イノベーションが世界の環境課題にどのように対処できるかも示しています」と述べました。

GLOMOの審査委員会はこのプロジェクトを「優れたスケーラブルなアイデアで、自己動力型AIとモバイル技術を応用して問題を正確に解決し、優れた実行力で目覚ましい成果をもたらす」と評しました。

▽ソリューションの仕組み

魚は河川にまたがるトンネルを通って泳ぐように誘導され、そこには水中カメラとインテリジェントアルゴリズムを活用したゲートが設置されています。

Fish are directed through the tunnel in the river
Fish are directed through the tunnel in the river

このアルゴリズムはさまざまな魚種を識別し、例えば、カラフトマスのオスの特徴的な背中の隆起やメスの尾鰭(おびれ)の斑点を認識します。識別精度が99%を超えるこのシステムは、外来種を選別して貯蔵タンクに取り込むためにゲートを閉じたままにするよう指示を出しますが、他の魚に対しては開いて遡上できるようにします。

The automated gate in action
The automated gate in action

隔年周期の中で最も直近のサケの産卵期である2023年6月から9月にかけて、ストレルバ川とコングスフィヨルド川でのパイロットプロジェクトは、6000匹を超すカラフトマスの除去に成功しました。

手作業による方法では、ボランティアが川に立ち、カラフトマスを肉眼で識別し、手で取り除く必要があります。この方法は労力と時間がかかるだけでなく、その過程で多くの魚を誤って傷つけたり、死なせたりすることがあります。これに比べ、自動化されたソリューションは魚に害を及ぼさず、手動の作業負荷が約90%軽減されます。

▽背景

カラフトマスは、1960年代に食料供給を拡大するためにノルウェーの河川に導入されました。しかし、外来種の数は急増し、やがて資源と産卵場所をめぐって天然のタイセイヨウサケと競合し、優位に立つようになりました。その影響により、1980年代以降、在来種の個体数は半減しました。

サケはノルウェーの文化と経済の中心であることから、この問題は引き続き国民的な懸念材料になっています。

このソリューションの成功とノルウェー全土への拡大の可能性は、天然タイセイヨウサケ絶滅の脅威の解決に希望をもたらしました。

GLOMO

GSMA GLOMOアワードイベントは毎年、MWCで開催され「モバイルエコシステムにとどまらない極めて優れたもの」を表彰します。200人の独立した審査員によって決定され、6のカテゴリーで30のアワードが授与されます。ファーウェイは今年のMWCで7つのGLOMOを獲得しました。

▽ファーウェイTECH4ALLについて

TECH4ALLは、ファーウェイの長期的なデジタル包摂イニシアチブであり、行動計画でもあります。革新的な技術とパートナーシップによって実現したTECH4ALLは、デジタル世界においてインクルージョンとサステナビリティーを推進することを目指しています。

詳細については、ファーウェイTECH4ALLのウェブサイトhttps://www.huawei.com/en/tech4all をご覧ください。
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