アーバイン(米カリフォルニア州), 2024年1月18日 /PRNewswire/ -- がんや免疫疾患の新治療法を開発している臨床期バイオ技術企業PeproMene Bio, Inc.は18日、PMB-CT01(BAFFR-CAR T細胞)投与の第1相臨床試験で、再発、あるいは難治性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(r/r B-ALL)の治療を受けた第1投与患者群の最初の患者が治療後1か月で完全寛解したと発表しました。
PeproMene Bioはサンディエゴで12月に開催された米国血液学会年次総会で再発性/難治性の非ホジキンリンパ腫に対するPMB-CT01臨床試験の成果を発表していましたが、今回の成果はそれに加わるものです。City of HopeのElizabeth Budde血液・造血細胞移植部リンパ腫部門准教授(医学博士・Ph.D)が発表した試験結果は、3人の患者全員が最小限の毒性で持続的な完全寛解を達成したため、かなりの興奮を引き起こしました(https://ash.confex.com/ash/2023/webprogram/Paper183032.html )。
この治験は、米国最大のがん研究・治療機関の1つであり、この治療法も開発したCity of Hopeで行われています。
治療の最初の1カ月間、患者はグレード1のサイトカイン放出症候群(CRS)を含む治療による軽度の緊急毒性のみを経験しましたが、介入なしで消失し、免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)は発症しませんでした。
この単一施設用量漸増拡大試験(NCT04690595)の主任研究者であるCity of HopeのIbrahim T. Aldoss血液・造血細胞移植部准教授(医学博士)は以下のように述べました。「この患者は化学療法とブリナツモマブによる以前の治療後に再発したB細胞性ALLを患っていたため、私たちは治療結果を非常に喜んでいます。彼の再発した病気はCD19とCD22の両方が陰性であり、利用可能な治療選択肢は非常に限定的なことを意味していました」
「彼はBAFFR-CAR T細胞の治療に非常によく耐え、予想される毒性は最小限に抑えられました。さらに、完全寛解と微小残存病変(MRD)の除去を達成し、この効果的な治療法に対する優れた反応を示しました」
PeproMene最高執行責任者(COO)のHazel Cheng博士(Ph.D)は、「PeproMeneは、このPMB-CT01治療を受けたB-ALL患者で許容可能な安全性プロファイルと完全奏効が認められたことで、PMB-CT01の開発と評価で非常に優れたマイルストーンを達成しました。これらの初期臨床成果は、2019年にScience Translational Medicine誌に掲載されたCity of Hopeの前臨床研究データによって裏付けられており、BAFFR-CAR T細胞がB-ALLやBリンパ腫の各種サブタイプを含むさまざまなB細胞悪性腫瘍を効果的に排除できることを示しています」と述べました。
PMB-CT01は、City of Hope総合がんセンターの副会長兼副所長であり、PeproMeneの科学的創業者で科学諮問委員会の有給委員長であるLarry W. Kwak医学博士・Ph.Dの研究室が生み出しました。Kwak博士はPeproMeneの株式資本を保有しています。
City of Hopeは、この治験で研究されている治験化合物「BAFFR(EQ)BBze/EGFRt+ CAR T Cells」に利権を持っています。
▽PMB-CT01について
PMB-CT01は、B細胞活性化因子受容体(BAFFR)を標的とするファースト・イン・クラスの自己CAR(キメラ抗原受容体)T細胞治療薬です。BAFF-Rは、腫瘍壊死因子(TNF)受容体スーパーファミリーの1つで、B細胞にほぼ独占的に発現するBAFFの主要な受容体です。BAFF-Rシグナルは正常なB細胞の増殖を促し、B細胞の生存に必要と考えられているため、BAFF-R抗原の欠損によって腫瘍細胞が免疫反応を回避できる可能性はなります。このユニークな特性から、BAFF-R CAR T療法には、B細胞性悪性腫瘍の治療法となる大きな可能性があります。BAFF-R CAR-Tは、抗BAFF-R scFv(単鎖可変領域フラグメント)抗体、および、CD3ゼータ、4-1BBを含む第2世代のシグナル伝達ドメインを使って構築されました。同社の研究で、BAFFR-CAR T細胞は試験管内と動物モデルで、ヒトのリンパ腫や白血病を死滅させることが判明しています。PeproMeneはCity of Hopeから、PMB-CT01に関する知的財産をライセンス供与されています。
▽PeproMeneについて
PeproMeneはカリフォルニア州アーバインにある臨床期バイオテクノロジー企業で、がんや免疫疾患の新治療法を開発しています。PeproMeneの主力候補薬PMB-CT01(BAFFR-CAR T細胞)は現在、再発・難治性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL;NCT04690595)とB細胞性非ホジキンリンパ腫(B-NHL;NCT05370430)を対象に、第1相臨床試験で研究が行われています。PeproMeneは、BAFFR二重特異性T細胞エンゲージャー(誘導抗体)やBAFFR-CAR NK細胞の開発も行っています。 詳細は、PeproMene Bio Inc.のHazel Cheng博士にhazel.cheng@pepromenebio.com まで問い合わせるか、www.pepromenebio.com をご覧ください。
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