ファーウェイがフィンランドに新しいHealth Labを開設、健康&フィットネス研究のグローバルな取り組みを推進

【ヘルシンキ2023年10月31日PR Newswire】ファーウェイ(Huawei、華為技術)はフィンランドのヘルシンキに新しいHUAWEI Health Labを開設しました。最先端の検査機器を備えたこのラボは、ファーウェイの健康&フィットネス部門の研究プラットフォームとして機能します。

約1000平方メートルの広さの本ラボは、20種類以上のスポーツを網羅する、世界クラスのさまざまなスポーツ機器を備えています。各エリアでは、ファーウェイのウエアラブル・スポーツ&フィットネス・アルゴリズムを実際に使用して提示します。同時に、これらは技術研究、検出・検証、標準化研究開発、産業インキュベーションに寄与するオープンな研究プラットフォームとしての役割も果たします。

スポーツ科学と健康研究の世界的分野を前進させる

ファーウェイは健康とフィットネス市場におけるニーズの高まりを認識し、同社のウエアラブル技術を通じて健康検知アルゴリズムの研究を深めることを約束しました。これにより、2016年以降、中国の西安と松山湖、そして今回はフィンランドのヘルシンキに、世界中に3つのHUAWEI Health Labsが設立されました。

フィンランドのHUAWEI Health Labには、6人の科学博士(PhD)、EUの7カ国にまたがる生理学、AI、機械学習、ソフトウエアテスト、ソフトウエアエンジニアリングの5つの主要分野の専門家20人からなる学際的な科学研究チームが配属されています。これにより、スポーツと健康研究のあらゆる分野が世界の高度な水準に達することを確実にします。

ワールドクラスのスポーツシミュレーション・テスト設備

このラボは20以上のスポーツを網羅し、200以上の生理学的および生体力学的指標を追跡する5つの主要テストエリアに、本物のようなスポーツ環境とシナリオを構築しました。参加者は、HUAWEI WATCH GT 4といったファーウェイの最新ウエアラブルデバイスを使用している間も監視されます。5つの主要エリアには流水プール、スキーシミュレーター、多機能トレッドミル、計測トレッドミル、さまざまな有酸素運動で構成されるオープン・ジムエリアがあります。

ファーウェイはプロの基準に基づいて独自の流水プールを建設し、スイマーの泳力を正確に評価できるようにしました。このプールにはダイナミックウオータージェットが設置されており、最大350平方メートル/時の流量を発生させて制御できるほか、水温や水質を変えることもできます。

Ski simulator in Huawei’s new Health Lab in Finland
Ski simulator in Huawei’s new Health Lab in Finland

スキーは依然として欧州で最も人気のあるスポーツの1つであるため、ラボはスピード、傾斜、インタラクティブなルートとポールを調整できるスキーシミュレーターを導入しました。このシミュレーターにはユーザーの速度、位置、カービング角度、力、パフォーマンスデータを検出するセンサーも組み込まれています。

この多機能トレッドミルは、ランニング、サイクリング、車椅子レースなどのテストが可能で、スピードは時速50kmまで調整できます。このトレッドミルはGPSデバイスからGPXデータをインポートし、実際の地形やルートをシミュレートすることもできるため、参加者がランニングやサイクリングのスキルをより正確にテストする本物のようなシナリオを提供します。その後、カメラがパフォーマンスを科学的に検知し、即座にフィードバックを提供するため、リアルタイムでテクニックを向上することができます。

EUCardiovascular Health Studyなど、欧州の保健機関や研究グループと連携

革新的なスポーツ・健康技術を通じて消費者の生活を真に向上させるため、ファーウェイは地元フィンランドの機関や欧州地域の専門家と積極的に協力してきました。

iCARE4CVDは、医療、テクノロジー業界と欧州連合(EU)を結びつけるIHI(Innovative Health Initiative、革新的健康イニシアチブ)プログラムの一環であり、人工知能と心血管疾患の分野で最も野心的な研究イニシアチブの1つです。ファーウェイは現在、iCARE4CVDに参加する唯一のウエアラブルデバイスメーカーであり、患者のモチベーション向上の方法を開発する作業パッケージの共同リーダーを務めます。

ファーウェイは、ウエアラブルデバイスのための最も科学的で厳格なテスト基準の1つであるInterliveコンソーシアムを欧州の一流大学6校と共同で設立しました。このコンソーシアムは、コンシューマーウエアラブル向けに直接的および派生的なメトリクスを測定するベストプラクティス推奨事項の開発に取り組んでいます。このパートナーシップにより、ファーウェイのウエアラブル技術の信頼性はさらに強固なものとなり、心拍数、歩数、カロリー消費量、VO2 Max(最大酸素摂取量)の4つの基準に基づくファーウェイ・ウエアラブルの科学的妥当性が継続的に確保されることになります。

現在、ファーウェイは欧州の大学や障害者医療センターとの研究協力を進め、障害を持つユーザーのニーズに関する研究をさらに進める計画です。車椅子ユーザーのスポーツとフィットネス管理のニーズを理解し、より多くの解決策を明らかにすることで、ユーザーはファーウェイの将来のスマートウエアラブルに、よりダイナミックなスポーツの健康とパフォーマンス監視技術を期待することができます。

研究参加者すべての機密データを保護

ファーウェイは同社のウエアラブルのプライバシーとセキュリティーに関する厳格な原則を策定しました。同社は、ヘルスケアとスポーツのエコシステムにおけるパートナーとのオープンな協力関係を維持しながら、これらのパートナーシップがデータプライバシーの理念に完全に準拠して実施されることを保証しています。つまり、データの収集、承認、送信、保存を含む研究プロセスのすべての段階が、プライバシーとセキュリティーの原則に厳格に準拠しているのです。