【東京 2023 年 10 月 24 日 PR Newswire =共同通信 JBN 】アレルギー、喘息、腎臓病、皮膚病、眼病、他の自己免疫疾患の治療薬開発を専門とするバイオテック企業 Longbio Pharma ( Suzhou ) Co., Ltd. (略称「 Longbio Pharma 」)は、第 72 回日本アレルギー学会学術大会( JSA2023 )で LP-003 (新世代の抗 IgE 抗体)の第 I 相試験データを口頭発表しました。
演題 : 新規の高親和性長時間作用型抗 IgE 抗体 LP-003 の第 I 相試験
発表番号 : EO3-6
発表時間 : 10 月 21 日(土) 9 : 00 ‐ 10 : 00 (日本標準時、グリニッジ標準時+ 9 )
結果 : LP-003 には、オマリズマブと比較して、オフターゲット結合を伴わない高い IgE 結合親和性( 100 倍以上)、より強力な FcεRI 阻害作用、より高い FcεRII/CD23 阻害作用がある。
無作為化・二重盲検・単回投与量漸増・第 I 相臨床試験( CTR20221413 )で、 32 人の健常被験者が無作為に 5 つのグループに分けられ、それぞれ 0.3mg/kg 、 1mg/kg 、 3mg/kg 、 6mg/kg 、 10mg/kg を単回静脈内投与されました。安全性、薬物動態および薬力学(遊離 IgE 値)プロファイルが評価されました。
LP-003 は、非線形 PK 特性を示し、 T1/2 は 46.3 日から 75.6 日とオマリズマブの約 2-3 倍でした。また、遊離 IgE は 1mg/kg 投与群(ベースライン IgE 値が高値の 1 例を除く)から 10mg/kg 投与群で 70 日以上検出範囲以下に抑制されました。
LP-003 は、良好な安全性プロファイルを示しているようです。治療下で発現したグレード 3 以上の有害事象( TEAE )は報告されておらず、今後の研究および進展に向けた強固な基盤が確立されました。
Longbio Pharma 共同創業者でオマリズマブの発明者、 Tanox Inc. 共同創業者でもある Sun, Nai-chau 博士は「今回の発表は、 LP-003 のファースト・イン・ヒューマン・データを日本のアレルギーコミュニティーにお伝えする機会となりました。第 I 相データは本当にエキサイティングで、重要な節目となりました」「今回の良好な結果を受け、 LP-003 にはクラス最高のポテンシャルがあり、アレルギー性鼻炎のようなアレルギー性疾患に悩む患者さんの緊急ニーズに対応する能力があるとの私たちの確信はさらに強まりました。日本はアレルギー疾患の罹患率が高い国で、これらの疾患の負担軽減に取り組んでいます。 LP-003 は、日本の患者さんにとって新たな治療の選択肢となるでしょう」と強調しています。
Longbio Pharma は、第 Ⅰ 相臨床試験で得られた良好な結果を踏まえて、より包括的なデータを収集するため、第 Ⅱ 相臨床試験を開始しています。同社は、 LP-003 の開発と商品化を促進するため、業界内での協力やパートナーシップを積極的に模索しており、最終的には日本および世界中の患者に画期的な治療選択肢を提供することを目指しています。
▽ LP-003 について
LP-003 は、オマリズマブの発明者で Tanox の共同創業者の Sun, Nai-chau 博士によって作製、ヒト化、操作された新規抗 IgE モノクローナル抗体です。 IgE ターゲットに関する 30 年以上の研究開発経験に基づき、 Sun 博士は新世代の抗 IgE 抗体( LP-003 )を開発しました。親和性、生理活性( FcεRI 阻害および FcεRII/CD23 上昇)、オフターゲット結合、動物試験( Tox および有効性)を含む、広範な特性評価が行われてきました。現在のデータは、 LP-003 がクラス最高の治療薬となる可能性を示しています。
アレルギー性鼻炎または慢性自発性じんましんを対象とした 2 つの第 II 相試験が進行中です。同社は、 LP-003 第 II 相試験のトップライン結果が 2023 年末までに得られると予想しています。
▽ Longbio Pharma について
LongBio Pharma は、中国の上海 / 常熟にあるバイオテック企業です。 2020 年に設立された同社は、自己免疫疾患と補体疾患に焦点を当て、患者と社会に貢献しています。
詳細については、 www.longbio.com をご覧いただくか、 bd@longbio.com までお問い合わせください。