World Geothermal Congress 2023が北京で開幕、グリーンな未来構築のために環境保護に配慮した開発戦略を前進

【北京2023年9月18日PR Newswire】China Petrochemical Corporation(Sinopec Group)が主催する第7回World Geothermal Congress(WGC2023、世界地熱会議)が、「Clean Geothermal, Green Earth(クリーン地熱、グリーン地球)」をテーマに、北京のChina National Convention Center(チャイナナショナルコンベンションセンター)で開幕しました。この種の国際地熱イベントが中国で開催されるのはこれが初めてです。

World Geothermal Congress 2023 Opens in Beijing, Pushing Forward Ecological Development Strategies to Build A Greener Future.
World Geothermal Congress 2023 Opens in Beijing, Pushing Forward Ecological Development Strategies to Build A Greener Future.

3日間の日程のWGC 2023には、54の国と地域から1400人以上の招待客が参加し、過去最多の企業が参加する技術・機器展示会と並行して、88のフォーラムとセミナーが開催されます。3年に1度開催のこの会議は、産業界、学界、財務分野、政府、非政府組織(NGO)、地域社会からのリーダーらが最新の科学・技術成果を共有し、持続可能な社会構築に向けた解決策について協力する、世界を主導するプラットフォームです。

WGC2023ではReport on the Progress of Global Geothermal Power Generation(世界の地熱発電の進展に関する報告書)と、Geothermal Heating and Cooling Production, 2023 Worldwide Review(地熱冷暖房生産、2023年世界報告)の2つの報告書が発表され、以下のような現在の世界の地熱開発の成果が明らかにされました。

  • 現在、31カ国が地熱発電所を稼働させています。世界で設置されている地熱発電能力は計1万6260メガワットに上り、197の地熱地帯に分散しています。
  • 商業ベースで利用されている熱水資源の平均年間生産量は、1源泉当たり約3メガワット時です。
  • 2022年までに世界で設置された地熱冷暖房生産能力は2020年比60%増の1億7300万 kWh 相当となり、中国が最も目覚しい成長を遂げています。
  • 2022年に世界で利用された地熱エネルギーは1476PJ(410 TWh)と2020年比44%増加し、建物向けの地熱冷暖房が全体の約79%を占めました。

中国はまた、Report on High-Quality Development of Geothermal Industry in China(中国の地熱産業の質の高い開発に関する報告書)と題する地熱開発に関する初の国家報告書も発表しました。世界全体の約6分の1を占め、開発と利用に向けた大きな潜在性を提示している豊富な地熱資源により、中国の地熱暖房の直接利用状況は長年、世界で第1位にランクされています。

Sinopecは中国の地熱エネルギーの開発と活用をリードしています。Sinopecには地熱資源開発のための主要研究所があり、130を超す技術特許を有しています。同社は現在、中国の11の省の60以上の都市で地熱暖房生産能力を持ち、22の都市で生産能力が100万平方メートル以上に達しています。Sinopecは2023年末までに地熱暖房生産能力が1億平方メートルを突破すると見込まれています。