SSAB、新ゼロエミッション鋼材SSAB Zero™を発表

シンガポール, 2023年8月25日 /PRNewswire/ -- SSABは、再生鋼材をベースとし、非化石エネルギーで製造される、脱化石燃料鋼材であるSSAB Zero™を発表しました。これは、この種の鋼材としては初の商用製品で、2023年第2四半期中に発売されます。このことは、SSABが、原材料に依存しないゼロエミッション鋼材を包括的に提供し、鉄鋼業界のグリーン転換におけるリーダーとしての地位をさらに強化することを意味します。Volvo Groupは、発売時にすでに納入契約を締結しています。

SSABは、鉄鉱石(現在は溶鉱炉ルート)と再生鋼材(電気炉ルート)の両方から鋼材を製造しています。

「低排出ガスを実現する鋼材に対するお客様の需要が高まる中、SSAB Zero™によって弊社のポートフォリオを強化できることを誇りに思います。」と、SSABの社長兼CEOであるマーティン・リンドクヴィスト(Martin Lindqvist,)氏は述べ、こう続けました。「製鋼プロセスをさらに強化しつつも、地球への影響を低減しながら、ゼロエミッションの包括的な製品を提供していきます。特に、発売開始の時点で、Volvo GroupとSSAB Zero™の契約を締結できたことは喜びです。」

「低炭素ソリューションの継続的な開発に奮い立たされました。弊社は、再生鋼材から作られた低排出ガス材であるSSAB Zero™を製品に使用することにより、大きな前進を遂げようとしているのです。すでに行われている脱化石燃料鋼材導入と共に、まさにクライメイトニュートラル(気候中立)な輸送ソリューションに向けた新たな一歩です。SSABとのパートナーシップはこれを加速させるでしょう。」と、Volvo Groupの社長兼CEOマーティン・ルンドシュテット(Martin Lundstedt)氏は述べています。

SSAB Zero™は、再生鋼材をベースとし、非化石エネルギーで製造される、脱化石燃料鋼材です。SSAB Zero™の品質と特性は、SSABの従来鋼と変わりません。2023年に4万トンのSSAB Zero™を市場に供給し、2025年には約10万トンに増強することが目標です。

SSABは、2021年にVolvo Groupに世界初の脱化石燃料鋼を納入し、2022年に戦略的顧客に対して500トンの脱化石燃料鋼を納入しました。

ゼロエミッション鋼材についての事実

SSABの製造する2種類のゼロエミッション鋼材:再生鋼材をベースとするSSAB Zero™と、非化石鉄鉱石をベースとするSSAB Fossil-free™。

SSAB Zero™についての事実

SSAB Zero™は、購入エネルギーと輸送を含む事業活動において、実質的に、化石炭素排出量ゼロ(スコープ1および2の鋼材1kgあたりのCO2排出量0.05kg未満)を実現しています。SSABは、使用電力に関して市場ベースの排出係数を実践しており、原産地保証を通じて化石燃料を使用しない電力を確保することができます。SSABは、SSAB Zero™の生産に関連する代替燃料の正しい供給源と使用を管理・保証するシステムを導入しているので、地中の化石燃料を枯渇させてしまうことはありません。原料として再生鋼材のみを使用したSSAB Zero™は、循環経済をサポートしているのです。SSABによるカーボンオフセット活動は行われていません。