リヤド(サウジアラビア), 2023年8月10日 /PRNewswire/ -- stc傘下の地域データセンター兼データサービスプロバイダーのcenter3は、オラクル(Oracle)と戦略的提携を結び、計画中のOracle Cloudリヤド・リージョン向けにホスティングとデータサービスを提供するとともに、既存のOracle Cloudジッダ・リージョンの拡張をサポートすると発表しました。これにより、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)サービスの展開が加速し、サウジアラビアの官民両組織で増大しているクラウドコンピューティング需要に対応できるようになります。
計画中のOracle Cloudリヤド・リージョンは、同国のクラウド・インフラ能力拡張に向けたオラクルの15億米ドルの投資の一環です。Oracle Cloudリヤド・リージョンは、未来都市NEOMに置かれる予定のもう1つのクラウド・リージョンと合わせ、中東で運用される6番目のOracle Cloudリージョンになります。オラクルは現在、中東で4つのクラウド・リージョンを展開しており、同国では既にOracle Cloudジッダ・リージョンでクラウド・リージョンを提供している、数少ない大手クラウド・プロバイダーの1つです。
今回の提携は、サウジアラビアの「ビジョン2030」やアジア、アフリカ、欧州をつなぐ同地域のデジタルトランスフォーメーションに対するcenter3のコミットメントと軌を一にしており、同社にとって重要な節目となります。本構想は、サウジアラビアおよび中東に大きな経済的メリットをもたらすと期待されています。
stcグループ子会社center3のFahad A. Alhajeri最高経営責任者(CEO)は「今回の戦略的提携により、当社は事業を拡大し、地域のデジタル経済を支えられるようになります。この長期的パートナーシップにより、center3とオラクルは共に、新たな成功の高みに到達できると確信しています」と話しています。
オラクルのNick Redshawクラウドテック中東・アフリカ担当シニア・バイス・プレジデントは「オラクルは、サウジアラビアのクラウドコンピューティング能力向上を支援するため、同国で最も迅速にクラウドサービスの拡大を推進している主要クラウド・ベンダーの1つです。人事、財務、サプライチェーン、営業チーム向けのインフラやアプリケーションに包括的なAIと機械学習機能が既に組み込まれている当社のクラウドは、他社にはないイノベーションを実現しています。当社は、組織が今日の最も複雑な課題を解決するのに役立つ、強力な生成AIサービスを計画的に提供できる立場にあります。こうしたユニークな能力とcenter3との提携により、同国のデジタル経済の成長をさらにサポートしていきます」と話しています。
デジタル・イネーブルメントにより幅広く注力するstcグループの一員として、center3は地域およびグローバルなデジタルエコシステムのリーディングプレーヤーとしての地位を急速に確立しつつあります。データセンターとデータサービスの包括的ポートフォリオを有するcenter3は、中東、アジア、欧州、アフリカにおけるデジタルサービスのワンストップショップとしての地位を確立しています。
中東にOCIのクラウド・リージョンが複数あるのは分散型クラウド戦略の一要素で、規制要件、データレジデンシー、遅延時間短縮など、お客様のさまざまなニーズに対応するため、複数の導入オプションを用意しています。例えば、OCIのお客様は、ホストされたデータは全て自らが管理するデータセンターでローカルかつプライベートな状態を保てる自己完結型のOCI専用リージョンでアプリケーションを実行することで、厳しいデータレジデンシー、セキュリティー、ソブリン要件にも対応できます。
Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2182736/center3_by_stc_group.jpg?p=medium600