ロンドン, 2023年7月18日 /PRNewswire/ -- 国際航空運送協会(こくさいこうくううんそうきょうかい、英:International Air Transport Association、IATA)の独自データに基づく最新のランキングによれば、日本はヘンリー・パスポート・インデックス(Henley Passport Index)の最新のランキングで、5年間で初めてトップから転落し、第3位となりました。シンガポールは現在公式的に世界で最も有力なパスポートであり、同国の市民は世界の227ヵ国中192ヵ国へビザなしで入国できます。ドイツ、イタリア、スペインが第2位に上がって、190ヵ国にビザなしで入国が可能に、そして日本のパスポート所有者は他の6ヵ国 - オーストリア、フィンランド、フランス、ルクセンブルグ、韓国、スウェーデン -とともに第3位となり、事前にビザを所得せずに189ヵ国に入国できます。
イギリスは6年続けてランクが下落した後ようやく危機を脱した模様で、最新のランキングでは2つ上げて、2017年度で持っていた第4位に返り咲きました。一方アメリカは、このインデックスで10年間下落し続けており、ランクをさらに2つ落として第8位となり、ビザなしで入国できるのは184国にとどまっています。イギリスとアメリカは共に約10年前の2014年では第1位だったのですが、それ以降は下落の一途を辿っています。アフガニスタンは以前として同インデックスの最下位で、ビザなし入国が可能なのはわずかに27ヵ国です。
Henley & Partnersの会長を務めるクリスチャン・H・ケーリン博士(Dr. Christian H. Kaelin)は、18年のランキングの歴史における全般的な傾向として旅行の自由度が高くなっており、旅行者がビザなしで入国できる旅行先の平均数は2006年の58ヵ国から2023年では109ヵ国と、ほぼ倍増していると述べており、「ただし、このインデックスの最上位国と最下位国とのグローバルな移動度ギャップは以前よりも大きくなっています。 トップにランクされたシンガポールはアフガニスタンよりも165ヵ国も多くビザなしで入国できるのです」とコメントしています。
Henley & Partnersは国の外国人の受け入れ度 – 何ヵ国がビザなしで国境を超えることを許可しているか – とその国の市民の旅行の自由度の関係性について新たな独自調査を実施しました。その新しいヘンリー・オープンネス・インデックス(Henley Openness Index)では、世界中の全199ヵ国について、事前のビザ取得なしに入国を許可する国籍の数に基づきランキングします。
上位20の「もっとも開かれている」国は、カンボジアを除きすべて小さな島国あるいはアフリカの国々です。すべてのパスポートに対して完全に開かれている国は12ヵ国あり、ビザなしでは誰も入国できない国は4ヵ国あります。開放度の高い国とビザなし入国度が高い国の相関性は単純ではないものの、過去10年間でトップ10にのし上がったシンガポールと韓国については、その国民が享受している旅行の自由度と外国人に許可しているビザなし入国との間の格差が最も大きい5ヵ国と比較して、相対的な開放度の高さを自慢していることは特筆すべきです。アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、そして日本はいずれも、その開放度の低迷に合わせてランクを下げるか同じ位置にとどまっています。