- ロレアルは、ビバ・テクノロジー 2023 で、韓国におけるオープンイノベーションに向けたパートナーシップについて韓国の中小ベンチャー企業庁と覚書を締結します
- ロレアルが北アジアで展開する「Big Bang ビューティーテック&イノベーションチャレンジ」は、日本、中国、韓国のスタートアップ企業とともに、未来の美容に向けたオープンイノベーションと共創の推進を目指すピッチプロジェクトです
パリ 、2023年6月16日 /PRNewswire/ -- 世界最大の化粧品メーカーである仏・ロレアルグループ(本社パリ)は 、 ヨーロッパ最大のスタートアップ&テクノロジーイベント、ビバ・テクノロジー 2023 で、北アジア圏において「Big Bang ビューティーテック&イノベーションチャレンジ」(「Big Bangプログラム」)を起ち上げることを発表しました。これは、日中韓での革新的な美容関連製品と美容体験の共創および共同開発の推進に焦点を当てた、北アジア地域における初のオープンイノベーションの取り組みです。この取り組みでは、北アジア地域および世界での展開が可能なビューティーテックと、高いイノベーション力を有すスタートアップや企業を発見、支援、育成します。ロレアルは韓国の中小ベンチャー企業庁と、韓国におけるBig Bangプログラムのパートナーシップについて覚書を締結しました。また日本では、J-Startup(経済産業省、JETRO、NEDOが推進するスタートアップ企業の育成支援プログラム) にも本プロジェクトをご支援いただきます。
中国でのこれまで過去3年にわたるパイロットプロジェクトの成功を受け、このたび日本と韓国でも本プログラムを拡大して展開することは、国や業界を越えた美のイノベーションとコラボレーションを通じ、北アジア圏の「C(hina-中国)-J(apan 日本)-K(orea 韓国) ビューティートライアングル」という独自のイノベーションエコシステムを充実させるための重要な前進です。
ロレアルグループ副CEO(研究開発・イノベーション担当)のバーバラ・ラベルノスは以下の通りコメントしています:
「ロレアルはイノベーションの導入と推進に取り組み、パートナーシップを通じたオープンイノベーションの可能性を信じています。そのため、イノベーション力に富むスタートアップ企業や中小企業、各種団体、政府と協力し、インスピレーションの輪を循環させています。韓国の中小ベンチャー企業庁と覚書を締結したことは、ロレアルが北アジア圏でオープンイノベーションをリードする上で重要なマイルストーンとなります。Big Bangプログラムを通じて日中韓のスタートアップ企業と協力し、北アジアから世界へ、クリエイティビティとイノベーションを発展させ、拡大できることを嬉しく思います」
韓国の中小ベンチャー企業庁のヤン・リー氏は、ロレアルとのパートナーシップについて次のように述べています:
「韓国の有望な中小企業やスタートアップ企業がグローバル市場で活躍できるよう支援することは、韓国の中小ベンチャー企業庁の大きな使命です。その意味で、世界的なビューティーリーダーであるロレアルグループとのコラボレーションは非常に有意義なことです。今後も引き続き、韓国企業が革新的な技術によってグローバル企業と連携し、市場競争力を強化して、グローバル市場へ進出できるよう支援していきます」
経済産業省 経済産業政策局 新規事業創造推進室長 石井芳明(いしい よしあき)氏のコメントは以下の通りです:
「日本政府はスタートアップのエコシステムを強化することで、経済成長と社会課題解決の達成を目指しており、J-Startupはそのフラッグシップ・プログラムです。Big Bangプログラムにおけるロレアル社とのコラボレーションは、J-Startup参加企業によりグローバルなステージにおいて世界に貢献する機会をもたらすことでしょう」
Big Bangプログラムの北アジア圏への拡大展開においては、中国のビューティーテックエコシステムに沿った中国市場初のスタートアップチャレンジとして、これまで中国で先行して進めていたパイロットプログラムにおけるノウハウと成功体験を活用していきます。中国版Big Bangプログラムは、オリエンタルビューティーバレー(Oriental Beauty Valley)とビジネスフランス(Business France)とのパートナーシップを通じ、過去 3 年間に 1,500 社の中国のスタートアップ企業を支援し、50 以上のプロジェクトを生み出してきました。2023年、Big Bang China プログラムは 、デザインとリソースをアップグレードして本格的に始動します。
韓国では、ロレアルは同国の中小ベンチャー企業庁と提携し、グローバル展開のポテンシャルのある革新的なデジタル・ビューティーテックを有す韓国の有望な中小企業やスタートアップを発掘・支援します。具体的には、韓国におけるBig Bangプログラムでは、韓国のユニークな美のエコシステムを活かし、デジタルやAIを活用したビューティーデバイス、ビューティーテック、肌診断、配送システム等に焦点を当てます。
日本における取り組みである「Big Bang Japan サステナブル・ビューティー オープンイノベーション」は、J-Startup や 日本と世界のディープテックエコシステムをつなぐ Hello Tomorrow Japanなどと提携し、日本のスタートアップ企業ならびに、化粧品産業への進出に関心のある中小・大手企業に異業種連携を呼びかけ、オープンイノベーションと共創・共同開発の機会を提供します。日本の強みであるバイオテクノロジー、材料科学、環境負荷を軽減するサステナブルな技術を活かし、持続可能な美を支えるテクノロジーとグリーンサイエンスに焦点を当てます。
ロレアル北アジア 代表取締役社長兼ロレアル中国最高経営責任者(CEO)のファブリス・メガルバンは、以下の通りコメントします:
「北アジアは、世界の美容市場の 3 分の 1 を占める、世界で最もダイナミックな美容市場であり、地理的・文化的につながりのある5つの市場を有します。北アジア Big Bangプログラムは、日中韓における独自の「ビューティートライアングル(美の三角形)」が形成するイノベーションエコシステムと、当社の研究・イノベーション部門の卓越した専門性とノウハウを活用するプラットフォームとなります。日中韓のスタートアップ企業やパートナーの皆さまとのオープンイノベーションを通じ、ディスラプティブなビューティー・ソリューションの素晴らしい共創が生まれると信じています。北アジアからイノベーションで世界にインスピレーションを広げ、世界をつき動かす美を創造して参ります」
ロレアルグループについて
ロレアルは110 年以上にわたり美容・化粧品業界のリーダーとして、世界の消費者の美への希求とニーズに応えることに専念してきました。当社のパーパス「世界をつき動かす美の創造」は、社会に対しても、環境に対しても、サステナブル、インクルーシブ、倫理的かつ寛大な形で美を通じて貢献してゆくという私たちの美への姿勢を包括的に表現するものです。35 の国際ブランドを初めとする多様で幅広いブランドポートフォリオと、持続的発展と環境を守るための取り組みである「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」プログラムを通じ、美の無限の多様性を賛美し、世界のすべての人々に最高水準の品質、有効性、安全性、誠実さ、責任をお届けします。
当社は、85,400 名の従業員を擁し、地理的にもバランスの取れた拠点展開と、すべての流通網(e コマース、マスマーケット、百貨店、薬局、美容室、ブランドおよび旅行小売)における販路を有しています。2021 年のグループ売上高は 322.8 億ユーロを計上しました。世界 11 ヵ国に 20 の研究開発とイノベーションの拠点を置き、4000 人以上の科学者と 3000 人以上の技術系の専門家を擁すロレアルは、美の未来を創造し、ビューティーテクノロジーを推進してゆくことを重要視しています。詳細については、以下をご参照ください(https://www.loreal.com/en/mediaroom)
ロレアル北アジア圏について
ロレアル北アジア圏は 2021 年に設立されました。この年、消費者への一貫性を高め、域内での相乗効果を生み出すために、ロレアルグループは各拠点と地理的範囲を再編成しました。北アジア圏は、中国、日本、韓国、香港、台湾という、地理的にも文化的にもつながりの強い 5つの市場で構成されています。
ロレアル北アジア圏は、グループ内で 2 番目に大きな地域で、2021 年のグループ全体の売上高の 30.5 %を占めています。世界の美容消費者の 3 分の 1 以上を占め、美の産業が最も盛んな地域に位置するロレアル北アジア圏は、上海、東京、ソウルにある研究開発・イノベーションセンターで美の未来を創出しています。また、世界 3 大ビューティーテック ハブの 1 つとして、ビューティーテックのトランスフォーメーションに投資しています。北アジア圏の「美の三角地帯」即ち「北アジア ビューティー・トライアングル」を中心に強力な美のエコシステムを戦略化し、活性化させ、すべての人に持続可能な成長をもたらし、世界にインスピレーションを与えることで、競争力の強化を目指しています。