ワシントン, 2023年5月10日 /PRNewswire/ -- 米日財団は、ジャーナリストとして著名なジェイコブ・M・スレシンジャー氏を
新代表理事・President/CEOに任命した。米日財団は、日米間の相互利益に特化し、両国の緊密な関係を促進することを目的とした、約1億ドルの資産を有する日米関係最大規模の財団である。
スレシンジャー氏は、同財団の助成プロジェクトと日米リーダーシップ・プログラムを統括するとともに、日米関係の未来への方向性に関する議論の場を形成するためのイニシアチブを通じて、財団の影響力の強化に努める。
スレシンジャー氏は、公私ともに日本と深いつながりを持っている。36年に渡る
ウォールストリート・ジャーナル紙勤務の間、東京とワシントンDC間を往来し、2010年から2015年までは、同紙の日本編集長および東京支局長を務めた。
同紙在職中、2003年にピューリッツァー賞の解説報道部門賞を受賞したチームの一員である。2014年には、アジア太平洋地域の複雑な問題に対する、読者の理解向上に貢献したジャーナリストに贈られる、スタンフォード大学ショーレンスタイン・ジャーナリズム賞を受賞。近年は、スタンフォード大学のDistinguished Careers Instituteにて、米国内及び海外における民主主義への脅威に関する研究に従事している。著書に"Shadow Shoguns: The Rise and Fall of Japan's Postwar Political Machine"(サイモン&シュスター社、スタンフォード大学出版局刊)がある。スレシンジャー氏は、日本国際交流センター(米国)の理事も務めている。
米日財団のローレンス・K・フィッシュ理事長は「日米両国で広範囲な選考を行った結果、弊財団理事会は次期代表理事・President/CEOを迎えることができ、大変嬉しく思っている」と話す。「彼は、日米関係に対する深い理解と優れたリーダーシップを有するのみでなく、大胆な戦略志向を持ち、奉仕の功績においても多くの有能な候補者の中で際立っていた。彼の限りないエネルギーとネットワークが、二国間関係を超えたインパクトを目指す財団の目的に、どのように活かされていくのか楽しみだ。」
スレシンジャー氏は「太平洋を越えてより良い関係を育むために、長年にわたり多大な功績を築いてきた尊敬すべき組織にて、名高いリーダーの方々の後を継ぐ機会をいただいたことを光栄に思うとともに、感謝しております。今後は、幅広い関係者と協議し、私たちの使命を再構築し、日米、そしてアジア太平洋地域の新たな課題に対処するために、いかに創造的になれるか議論することを楽しみにしております。」と話す。
1980年の設立以来、米日財団は日米の文化交流から災害復興など幅広い目的のために1億ドル以上の助成金を提供してきた。また、同財団は2000年から「日米リーダーシップ・プログラム」を主宰しており、政治家やビジネスリーダー、芸術家や作家など、日米両国の未来のリーダー約500人が参画している。
スレシンジャー氏は、ジェームズ・T・ユーラック氏(2019-2022)の後任として、財団の6代目President/CEOとなる。歴代の代表理事は以下の通り。リチャード・W・ペトリー大使(1981-1988)、スティーブン・W・ボスワース大使(1989-1996)、ジュリア・チャン・ブロッホ大使(1996-1998)、ジョージ・R・パッカード博士(1998-2019)。
同氏はハーバード大学で経済学の学士を有する。
妻のルイザ・ルビンファインとワシントンDCに在住。ルビンファイン氏は東京で育ち、ハーバード大学で日本史の博士号を取得、メリーランド大学で日本史の教便を取り、ワシントンDC日米協会の理事及び全米ジャパンボウル(日本を学ぶ米国の高校生を対象とした年次大会)大会実施委員会委員長を務める。