業界団体は、単一の低炭素鋼規格のために提案された議定書についてコメントを求めています。.
ワシントン, 2023年4月27日 /PRNewswire/ -- Global Steel Climate Council（GSCC）は本日、鉄鋼の炭素排出量を測定および報告するための世界基準である鉄鋼気候基準（The Steel Climate Standard）の草案を発表しました。1.5ºC シナリオを達成するというパリ気候協定の目標に沿って排出量を削減するための科学に基づくグライドパスを使用して、この基準は世界中の鉄鋼業界から排出される温室効果ガス（GHG）の削減に焦点を当てています。この規格は、単一で技術にとらわれないプロトコルを提供し、すべての鉄鋼メーカーに平等に採用され、鉄鋼製品を使用する顧客が鉄鋼製品に関連する実際の炭素排出量を知り、比較することができるようになります。
その基準を公開するにあたり、GSCC は関心のある組織に対して、2023年5月17日までに鉄鋼気候基準（The Steel Climate Standard）を見直してコメントを提出するよう呼びかけています。書類の全文とコメント提出に関するガイドラインは、https://globalsteelclimatecouncil.orgをご覧ください。
「世界中にある鉄鋼会社と協会が協力して、業界が炭素排出量を削減し、脱炭素化への世界的な取り組みの一環として低排出技術への投資を促進できるようにする基準を策定しました。」とNucor Corporation の上級副社長であり、GSCC の議長である Greg Murphy 氏は述べています。
「鉄鋼は、クリーン・エネルギーのインフラを含む世界経済に不可欠です。鉄鋼気候基準（The Steel Climate Standard）は、業界の温室効果ガス排出量を削減するためのシンプルでわかりやすいベンチマークであり、意思決定者が情報に基づいた決定を下すための明確な手段を提供します。」とEnvironmental Sustainability（環境サステナブル）副社長、スティール・ダイナミクス（Steel Dynamics）、および GSCC 理事会メンバーであるJeff Hansen, 氏は述べています。
GSCCは、グローバル標準を提唱するいくつかのグループや企業の1つです。米国とヨーロッパの一部では、「鉄スクラップの使用量のスライディング・スケール」を特徴とする標準を推進しています。これは、従来の生産プロセスで製造された鋼と循環プロセスで製造された鋼の標準です。「二重基準を作成することで、高炭素排出鋼を低炭素鋼よりも優先することができます。これはグリーン・ウォッシングの一形態であり、革新を止め、高炭素鋼メーカーが生産プロセスの変更を先延ばしします。」と鉄鋼メーカー協会の Phil Bell 氏は述べています。
GSCC が提案している基準は、2つの主要な要素で構成されています。①顧客が購入しようとしている鉄鋼がパリ気候協定の目標を達成するためのグライドパス上にあるかどうかを知ることができる製品認証基準。②1.5 度のグライドパスに基いている企業全体の科学ベースの目標設定フレームワーク。GSCC基準は、スコープ1、2、および3の排出量からのすべての主要なGHG汚染物質を測定します。生産者は、排出量と削減目標の独立した検証を報告する必要があります。この鉄鋼業界向けの GSCC 基準の製品強度目標は、国際エネルギー機関（IEA）の鉄鋼部門向け炭素予算に基づいており、2050 年までに排出量ゼロの1.5°Cシナリオに準じています。
「鉄鋼は、電気自動車、風力タービン、ソーラー・アレイ、およびその他のクリーン ￥技術製品の生産により、より環境に優しい経済への移行にも貢献します。GSCC規格は、脱炭素経済における鉄鋼の明確な未来を提供し、2050年までに鉄鋼セクターからの総排出量を最低にすることを目標とします。」とパブリック・アフェアーズ責任者でCELSAグループとGSCC理事会メンバーであるFranc Cardona氏は述べています。
鉄鋼連合組織（Global Steel Climate Council）について
GSCCは、経済と社会を脱炭素化を行うための世界的な取り組みの一環として、鉄鋼の炭素排出量を削減し、低排出技術への投資を促進する取り組みを主導するために設立された非営利団体です。GSCCのメンバーは、世界 79 か国に存在する鉄鋼サプライチェーンの鉄鋼メーカー、協会、およびその他の組織です。
詳細に関しては、Caitlin Carroll（CCarroll@webershandwick.com）へメールを送信するか、または 770-330-3870 までお電話ください。
