LyondellBasellとKIRKBIがAPKに出資、リサイクル技術を開発

2023年2月10日

ロッテルダム, オランダ, ビルンド, デンマーク, メルゼブルク, ドイツ, 2023年2月10日 /PRNewswire/ -- 本日、化学業界のグローバルリーダーであるライオンデルバセル（LyondellBasell, NYSE: LYB）と、レゴ（LEGO®）ブランドの同族持ち株投資会社であるカークビ（KIRKBI A/S）は、低密度ポリエチレン（LDPE）の独自の溶剤によるリサイクル技術を専門とするAPKへの投資契約を締結したことを発表しました。

Signing the agreement to invest in APK (left to right): Matthijs Beijk (LyondellBasell), Dr. Robert Marx (APK), Susanne Küppers (APK), Dr. Søren Hein (APK), Mikkel Mücke (KIRKBI) (Credit: APK AG/Tom Schulze)

APKは、消費者部門から出る混合プラスチック廃棄物の大部分を占める、多層柔軟包装材料のリサイクル促進を目的としています。そこでAPKは、多層包装材料の異なるポリマーを分離し、新しい包装材料に適した純度の高いリサイクル材料を生産する、独自の溶剤によるニューサイクリング（Newcycling®）プロセスを開発しました。

本契約に基づき、LyondellBasellとKIRKBIはAPKの少数株主となり、他の共同出資者とともに約1億3千万ユーロを出資する予定です。さらに生産能力の増強に向けて、Newcyling®プラントの建設が予定されています。

LyondellBasellの循環型・低炭素ソリューションを担当するイボンヌ・ヴァン・デル・ラーン（Yvonne van der Laan）副社長は、次のように述べています。「循環型経済の目標を支え、高品質のリサイクル製品への需要の高まりに応えるためには、現在生まれているあらゆる種類のプラスチック廃棄物のリサイクルを進める必要があります。 APKへの投資を通じてこの技術を発展させることで、さらに大量のプラスチック包装廃棄物をバリューチェーンに戻し、よりサステナブルな包装を求める消費者やブランドオーナーの要望に応えることができます。このユニークなNewcycling®溶剤ベースの技術を使用して作られた製品は、現在、顧客に機械による高度なリサイクルソリューションを提供している当社の既存のサーキュレン（Circulen）製品のポートフォリオを補完する素晴らしい製品となるでしょう。」

「APK社への出資を発表できることを嬉しく思います。 KIRKBIは、APKがLDPEのリサイクルにおいて有望な拡張性のある技術を提供し、プラスチックの循環性を高め、プラスチック廃棄物を最小限に抑え、将来的により持続可能な環境に貢献できると考えています。「APKがメカニカルリサイクルとケミカルリサイクルを補完する技術を確立する間、私たちが戦略的、財政的、商業的支援を提供することが楽しみです。」KIRKBIの循環型プラスチック投資エリアの責任者ダミール・ハムジッチ（Damir Hamzic）氏は、このように述べました。

「当社のNewcycling®テクノロジーは、複雑な廃棄物の流れを正しく完結することができ、混合プラスチック廃棄物から高品質のLDPEリサイクル材を生産することができます。私たちは長年にわたり、これがメルゼブルクの工場で、工業規模でも可能であることを証明してきました。」APK AGの取締役兼APK NCCのマネージングディレクターであるスザンネ・キュッパース（Susanne Küppers）氏は、こう続けています。「私たちは、次のステージに進めることをうれしく思います。 LyondellBasell と KIRKBI は、ポリマー設計やアプリケーションのノウハウなど、多くの専門知識をもたらしてくれる強力なサポーターです。」

LyondellBasellについて

ライオンデルバセル（LyondellBasell）は、化学産業の世界大手として、業界で最も安全で、最も優れた運営を行い、最も評価の高い企業となるために日々研鑽を続けています。同社の製品、材料、技術は、100を超える世界各国の市場で、食の安全、清潔な水へのアクセス、ヘルスケア、燃料効率に向けた持続可能なソリューションを推進しています。また、同社はダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンを重要課題と位置づけ、「良い方向に進む（Advancing Good）」プログラムにより、地球、事業を行う地域社会、および将来の労働力に軸足を置いた活動を行っています。同時に、世界最高水準の技術と顧客重視の姿勢に大きな誇りをもっています。さらに、プラスチック廃棄物の削減と脱炭素化という世界的な課題に対処するため、循環型社会と気候に関する熱意と行動を強化してきました。詳細情報については、www.LyondellBasell.comをご覧ください。またはLinkedInで@LyondellBasell をフォローしてください。

KIRKBIについて

カークビ（KIRKBI A/S）は、キアク・クリスチャンセン・ファミリーの同族持株会社で、レゴ（LEGO®）ブランドを家系で何世代にもわたって所有し、持続可能な未来を構築するために設立された投資会社です。私たちの仕事は、キアク・クリスチャンセン・ファミリーが「明日のビルダーたちを鼓舞し、育成する」というミッションを成功させるために、3つの基本的なタスクに焦点を当てています。私たちは、LEGOブランドのすべての事業体において、LEGOブランドの保護、開発、活用に取り組んでいます。また、オーナー一族の活動の健全な財務基盤を確保すると同時に、世界の持続可能な発展に貢献するため、長期的かつ責任ある投資戦略に取り組んでいます。そして、将来を担う世代が積極的に関与するオーナーシップを継続するための準備として、ファミリーメンバーのプライベートな活動、会社、慈善活動の支援に専念しています。

APKについて

プラスチック廃棄物は、現代において、解決に急を要する問題の一つです。この課題に応えるため、APKは、ニューサイクリング（Newcycling®）ブランドの元、CO2排出量の削減や原材料の保護に大きく貢献する、先進的な技術開発に取り組んでいます。 APK AGは、ドイツ・メルゼブルグにある自社工場で、世界的にも珍しいパイロットプラントを稼働させており、この技術の工業化をすでに実現しています。また、2022年6月より、子会社のAPK ニューサイクリングコンペンテンスセンター（APK Newcycling Competence Center GmbH, 英文略称 APK NCC）を通じて、フランクフルトのヘキストにテクニカルセンターを開設しています。

APK AGは2008年に設立され、現在約220名の従業員が働いています。このうち約200人がメルゼブルクで雇用されています。メルゼブルグで生まれたプラスチックリサイクル製品は、メルサレン（Mersalen®）、メルサミド（Mersamid®）として販売され、高い評価を得ています。

LyondellBasellの将来予想に関する記述について

本記事に記載されている歴史的事実でない事項に関する事柄は、将来の見通しに関する記述です。これらの将来の見通しに関する記述は、作成時点において合理的であると考えられるLyondellBasellの経営陣の想定に基づいており、重大なリスクと不確実性を伴います。実際の業績は、再生可能エネルギーや再生可能エネルギーに基づくポリマーの増産を含むサステナビリティの目標を達成する当社の能力、および本リリースに記載されている施設の建設・運営の成否などの要素により、大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。将来の見通しに関する記述と大きく異なる結果をもたらす可能性のある追加の要因は、2021年12月31日に終了した年度の当社様式10-Kの「リスク要因」セクションに記載されており、この様式は投資家向け広報ページのwww.LyondellBasell.comおよび証券取引委員会のウェブサイトwww.sec.govでご覧いただけます。将来の見通しに関する記述のいかなる行為、事象または結果のいずれかが発生する、または発生した場合にそれが当社の業績または財務状況に与える影響を保証するものではありません。将来の見通しに関する記述は、それらが作成された時点のものであり、あくまでその時点におけるLyondellBasellの経営陣の想定および意見に基づいたものです。LyondellBasellは、状況または経営陣の見積もりや意見が変化した場合、法律で義務付けられている場合を除き、将来予想に関する記述を更新する義務を負いません。