手術治療および非手術治療の合計件数が19.3%増加
マウントロイヤル、ニュージャージー州, 2023年1月10日 /PRNewswire/ -- 国際美容外科学会(ISAPS)は今日、美容外科手術に関する年次グローバル調査の結果を発表しました。2021年の美容外科医が執刀した手術件数は、1,280万件を超えました。また、非手術治療は1,750万件に上り、全世界で19.3%増加という結果になりました。
ハイライト
この増加率19.3%は、2020年から回復したことを示しています(その年、COVID-19が世界の医療現場に与えた影響により、全治療で1.8%減、外科手術治療で-10.9%減でした)。
今回のレポートでは、美容外科の手術件数が過去4年間で33.3%増となり、引き続き増加していることが明らかになりました。
手術治療および非手術治療ともに前回調査から増加しており(それぞれ18.5%、19.9%)、非手術治療はここ4年で54.4%と大幅に増加しています。
美容外科手術
2021年に最も行われた美容外科手術は脂肪吸引でした。手術治療件数は190万件超、年次増加率は24.8%を示し、豊胸手術(+3.8%)を越える結果となりました。最も人気のある美容外科手術トップ5は変わりませんでした。脂肪吸引、豊胸、まぶたの手術、鼻形成術、腹壁形成術です。最も人気のある非外科的施術トップ5は、ボツリヌストキシン注射、ヒアルロン酸注射、脱毛、スキンタイトニング、痩身です。
豊胸手術は、女性のための最も一般的な美容外科手術です。過去4年間の増加率は+0.5%とわずかな上昇に留まっています。対照的に、乳房インプラント除去手術は昨年22.6%(直近4年間の増加率+49.6%)、乳房吊り上げ術は31.4%増加しました。
顔と頭部の手術は14.8%増加しています。まぶたの手術は、男性の間で最も一般的で人気のある美容外科手術です。大腿リフト手術は、全美容外科手術分野の中でも最も著しい手術件数増加率(+53.1%)を示しています。ヒップアップ術と豊尻術も、それぞれ45.7%と40.5%と2017年以来上昇を続けています。
それ以外の女性の間で最も一般的な美容外科手術については、脂肪吸引と瞼手術で変わりありませんでした。 男性の間で最も一般的に行われる美容外科手術は他にも2つあります。女性化乳房の治療(この疾患が発症する男性の数は著しく増加しています)、そして脂肪吸引術です。
Global Survey社の編集者を務めるイタリアの美容外科医ジャンルカ・カンピーリオ博士は次のように述べています。「これらのデータは前年に経験したCOVID-19の美容外科手術件数の減少から回復したことを明確に反映しています。さらに、その数字はパンデミック前の手術件数を越えています。興味深いことに、脂肪吸引をはじめとする「体輪郭形成」と呼ばれる美容外科手術の件数が増加していることに私たちは着目しました。この手術は最も一般的な美容外科手術のランキング首位に躍り出て、何年もの間トップに位置していた豊胸手術の件数が初めて追い抜かれる結果となりました。また、腹壁形成術、大腿リフト手術、豊尻術においても同様の上昇傾向が見られます。また、豊胸手術件数の低増加率、および、それに連動して乳房インプラントの除去手術件数が増加しているというデータは、乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)の発症に関する報告書が発表がされた翌年に私たちが目にした変化を反映しています。」
豊胸手術(全手術のうち53.1%)と鼻形成術(63.7%)を受ける人は、ほとんどの場合19~34才の間に手術を受けるというデータがあります。一方、ボツリヌストクシン注射は35~50才(全施術のうち47.2%)の人たちの間で最も人気があります。
ボツリヌストクシン注射は、男性と女性の両方にとって、そしてすべての年齢層にわたって最も一般的な非外科的施術であることに変わりなく、世界中の整形外科医によって700万件以上のボツリヌストクシン注射が行われています。 また、ボツリヌストクシン注射は、18才以下の患者にとって、ここ数年で鼻形成術を追い越して、最も一般的な美容外科の施術となっています。
ヒアルロン酸注射(+30.3%)の増加率には目を見張るものがあります。カンピーリオ博士は、この数字はヒアルロン酸注射が豊尻術など他の体の部位に使用される機会が増えていることに関連しているかもしれないと見解を示しています。
国別データ
今回も、世界で最も多くの手術を実施した国はアメリカ(全体の24.1%)であり、非手術治療では30.4%、手術治療では15.5%占めており、次いでブラジル(8.9%)、日本(5.7%)という結果でした。美容外科医の数は米国とブラジルが最も多く、世界全体の30%以上を占めていると推計されています。3位は中国、4位は日本、5位は韓国とアジア諸国が続いています。
手術治療は、主に病院(全世界で行われている手術のうち43.5%)、または個人開業クリニック(35.6%)で行われます。外国から美容外科手術を受けに来る人の割合が最も高い国は、トルコ、コロンビア、メキシコ、タイです。
調査方法
本調査の回答者は、2021に行われた特定の美容外科手術および非手術治療の件数を主に、COVID-19の影響、外科医の人口統計、医療観光の普及に関するいくつかの付随的な質問とともに、アンケート用紙に回答しました。本調査により、合計1,003人の美容外科医にアンケートを依頼し、回答データが集計されました。結果の集計、表作成、分析は、オハイオ州コロンバスに本拠を置く独立した研究会社であるIndustry Insights社(www.industryinsights.com)が行いました。ISAPS は、この種の世界的なデータを毎年収集している唯一の組織です。調査結果はこのサイトでご覧頂けます。https://www.isaps.org/discover/about-isaps/global-statistics/reports-and-press-releases/
ISAPSについて ― 国際美容外科学会(ISAPS)は、協会認定美容外科医による世界を牽引する専門機関です。1970年に設立の国際美容外科学会は、知識交流と最高のAesthetic Education Worldwide©を利用できるオープン・フォーラムを提供しています。国際美容外科学会は、世界中の科学的会議のスポンサー、後援団体として活躍し、会議の出席者に最新のトレーニングと継続教育を提供しています。現在、国際美容外科学会の会員として、世界117カ国の最高の世界的名声を誇る美容外科医ならびに再建形成外科医5,600名以上が在籍しています。 美容外科医をお探しの患者の方は、本学会が提供する、美容外科医を見つけるという機能をご利用ください倫理的な医療行為を行うこと、患者の安全を守ることを宣誓した専門資格を保有する経験豊富な美容外科医を見つけることができます。
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