コロンビアの首都ボゴタがアジアでの商取引関係を強化

  • 南米のコロンビアは大きな商取引の機会を提供し、人口1100万人を超える首都ボゴタは戦略的立地と高度な技能を持つ有能で競争力のある労働力を有する
  • アジア企業はボゴタ地区、とりわけその専門サービス外部委託プロジェクトの発展に大いに関心を抱いている
  • ボゴタ地区はこの10年でアジア太平洋地域から115件、13億1300万米ドル相当の新規と追加の外国直接投資(FDI)プロジェクトを受け入れた

【ボゴタ(コロンビア)2022年12月20日PR Newswire】 ボゴタの投資誘致機関Invest in Bogotaの代表者は、中南米での英語とスペイン語のニアショア業務拡大に関心のあるBPO(業務処理外部委託)企業にボゴタを売り込むことを狙って、フィリピンで宣伝活動を展開している。

フィリピンでの活動で、宣伝チームは重要な利害関係者との会合を開催し、BPO分野の計画表を評価し、同国のBPO企業の課題とニーズを調べた。Invest in BogotaのIsabella Munozエグゼクティブディレクターは「フィリピンの経験は、国として、また推進機関として、インテリジェントな専門化の実行でわれわれがどこに行きたいか(そしてどこに行くべきか)を特定するための適切な洞察を提供してくれる」と述べている。

「ボゴタ地区はアジアとの商取引を強化する機会があることを明確にしている。過去 10年間で、アジア太平洋地域から115件の新規と追加の外国直接投資(FDI)プロジェクトを受け入れ、その価値は13億1300万米ドル相当で、8300人以上の雇用を生み出した。これらはボゴタ地区で実施されたプロジェクト全体の8.7%に相当する」とMunoz氏は付け加えた。

労働力の可用性、質、コスト、バイリンガルの進歩、戦略的な立地により、投資家はこの地区をサービス活動の理想的な進出先と認識している。

▽アジア太平洋からの投資

ボゴタ地区にはコロンビアがアジア太平洋地域から受け入れた投資プロジェクトの66.1%が集中している。企業サービス部門は、ボゴタ地区で実施されたアジア太平洋プロジェクト数が最も多い分野で、13.9%に達する。これは雇用を生み出す大きな能力を持つ部門であり、この東洋地域からのFDIによって生み出された雇用の24.1%が集中した。 

企業サービス以外に、アジア太平洋地域からのFDI誘致に関連する他の部門は、医薬品(12.2%)、消費財(11.3%)、通信(9.6%)、ソフトウエアと情報技術(IT)サービス (9.6%)、自動車(7.8%)、金融サービス(6.1%)、その他(29.6%)である。

中国はボゴタ地区へのアジアの主要投資家であり、プロジェクトの32.2%。日本(20.9%)、インド(16.5%)、オーストラリア(11.3%)、韓国(10.4%)も目立つ。

▽BPOへの投資

コロンビア、とりわけボゴタは、世界のBPO業界の重要なプレーヤーである。2021年Offshore BPO Confidence Indexによると、この国は中南米でBPO事業展開の最大の進出先であり、Global Services Location Indexの2021年報告によると、中南米で3番目、世界で13番目のBPO市場である。

過去5年間、コロンビアのこの部門は年平均16%の成長を達成し、中南米で最も速く成長している。ボゴタは専門サービス提供が可能な特性により、コロンビアの主要なBPOとKPO(知的処理業務)の集積地となり、国の収入の67%、業務の70%、雇用の69%がこの業界によって生み出されている。